221 / 259
第四章・35
その姿を見ていたもう一人の男が、愛の脚を大きく広げた。
「おい、ちょっと体どけろよ」
眼をぎらつかせ、薄紅色の後膣に指を突っ込む。
ひくん、と跳ねた愛の身体を抑え込み、内をじっくり触診した。
「すげえ吸い付いてきやがる。こいつぁ、上玉だぜ」
慣らしもそこそこに、男は愛を貫いた。
すぐに腰を激しく打ち込み、快楽への階段を一気に駆け上がる。
薬のせいもあり、眼の眩むような悦楽を味わっていた。
快感に身を任せているのは、男たちばかりではなかった。
「んあぁ! あ、ヤぁあ! はぁ、はぁ、あぁあ!」
息を荒げ喘ぎ、はしたない声をあげる自分を、愛はすっかり見失っていた。
次々に入れ替わる男たちを迎え入れ、その腰突きに併せて隠微に腰を使う。
淫らな愛欲の化身となってしまっていた。
毒を司る大魔闘士とはいえ、まだ候補生だ。
その精神も肉体も、まだ少年だ。
大人の姦計によって投じられたヘロインは、愛の全てを蝕んでいた。
ともだちにシェアしよう!