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第四章・35

 その姿を見ていたもう一人の男が、愛の脚を大きく広げた。 「おい、ちょっと体どけろよ」  眼をぎらつかせ、薄紅色の後膣に指を突っ込む。  ひくん、と跳ねた愛の身体を抑え込み、内をじっくり触診した。 「すげえ吸い付いてきやがる。こいつぁ、上玉だぜ」  慣らしもそこそこに、男は愛を貫いた。  すぐに腰を激しく打ち込み、快楽への階段を一気に駆け上がる。  薬のせいもあり、眼の眩むような悦楽を味わっていた。  快感に身を任せているのは、男たちばかりではなかった。 「んあぁ! あ、ヤぁあ! はぁ、はぁ、あぁあ!」  息を荒げ喘ぎ、はしたない声をあげる自分を、愛はすっかり見失っていた。  次々に入れ替わる男たちを迎え入れ、その腰突きに併せて隠微に腰を使う。  淫らな愛欲の化身となってしまっていた。  毒を司る大魔闘士とはいえ、まだ候補生だ。  その精神も肉体も、まだ少年だ。  大人の姦計によって投じられたヘロインは、愛の全てを蝕んでいた。

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