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第四章・37 ~罰~
「蒼次郎! 出してくれ! オレをこっから出せ!」
「それは無理だ。校長の封印護符が貼ってあるからな」
「じゃあ、愛の様子を見に行ってくれぇ! なンか、あいつ変だった!」
「変?」
早口で喋った挙句、思念をすぐに遮断した、との明の言葉に蒼次郎も胸騒ぎがした。
「もしや、すでに捕まって、何かされてるのかもしれんな」
「何か、って!?」
「未成年には、言えんコトだ」
明は蒼白になった。
もう一度、全神経を集中させて、愛とのコンタクトを図った。
堅くガードされた思考を、無理にこじ開け接触した。
そして、なだれ込んできたイメージに愕然となった。
朦朧とした意識の中に、激しい快感と陶酔感。
極彩色の渦の中で、原初の本能じみた性への惑溺。
ヒトの理性を捨て、ケダモノの様に白く細い体を蹂躙する男たち。
お願い……見ないで……。
か細い愛の声が、聞こえた。
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