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第五章・10

「ちょっと冷たいぞ」  ローションを指にすくい、つぷ、と愛の体内に挿れた。 「……んッ」 「おぉ、思った通り吸い付いてきやがる」  エスニック料理を始め、さんざん刺激物を摂らせてきた愛の体だ。  後膣は締まりがよく、柔襞はじっとりと濡れている。  にゅむにゅむと抜き差しし、その感触を楽しんだ。 「美味しそうだ」 「早く」  消え入りそうな小さな声だが、早くと急かされ明は張り切った。  言われなくても、もう我慢も限界だ。  今すぐにぶち込んで、ぐちゃぐちゃに壊してやりたい気持ち満々なのだ。  スキンを着けようとすると、愛に止められた。  生で中出しされたい、とは男冥利に尽きるというものだ。 「キスしていいか?」 「うん」  二人とも飢えて乾いて欲しくてたまらないはずなのに、やけにのんびりとキスをした。  わざと引き延ばして、焦らしに焦らすようなキスを。

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