21 / 56
19愛欲※
「あっ、あ、・・・っ、アディ、そこばっかり嫌だ・・んっ」
セナはすでに裸にむかれ首筋や鎖骨辺りは散らされた無数の鬱血と、うっすら噛み跡が残される。先程からアディは首筋ばかりをしつこく攻め立てていた。まるで上書きするように。
「ならば下がよいか」
「んっ・・」
セナは他の場所にしてもらいたくて、頷く。アディは肌を舐めながら、下肢へと移動しまだ緩やかなセナのモノへと口付ける。
「ぁっ、はぁ・・んっ、っ、んぅ」
ソレをやわやわと揉みながら先端を舐め回す。アディは舐めながら口に含んだ。セナは己の起立が熱い咥内に含まれるのを感じると、余計に意識して脚が震える。
それに気付いたアディが内股も手で撫で回して来た。その感触で腰から背中までゾクゾクとし、いつの間にかセナの起立は完全に勃ち上がっていた。
「は・・・セナ・・可愛い」
「んんッ、だから・・可愛いって・・・ああッ!あッ、ッ!んんッ!」
セナの起立が根本まで咥えられてしまい、じゅぶじゅぶと激しく音を立てて責められる。セナは沸き起こる射精感にシーツを掴んで、身体を震わせた。
「んぁッ、あッ、ぁあ!アディ・・イクッ、も、ああッ、ーーーーイクッ!」
アディはセナの放った精液を飲み込むと、起立の先端にまだ絡み付く精液を舐めた。
「ぁ・・・はぁはぁ・・・も、出ないって」
「ジゼと俺のどっちがよかった?」
「・・・あのな、こんな時にそんな事言うな。アディは堂々と、よかっただろ?とか言っておけよ」
「・・・よかっただろう、セナ」
「・・・あのなぁ」
セナはお仕置きと言わんばかりに脚の間のアディを、脚を閉じて挟んだ。アディは少し笑うと、いつの間にか手にしていたあの小瓶を開けてセナの尻に垂らす。
そのまま後孔に指を1本挿し込む。
「んッ、・・くっ」
ゆっくり抜き挿ししながら、射精して少し萎えたセナの起立も舐める。2つの与えられた快感にセナは身悶えるしかない。指はいつの間にか3本に増え、セナの感じる場所を何度も擦る。
「んッ、ん、・・ッ、んぁ!アディ、また、いきそ・・・うっ」
アディは指を抜くと、上体を起こしてセナの脚を開き蕾に自身の剛直をあてがう。
「2度目の敗北だな、勇者」
「・・・ッ、レベル上げたら再戦するからな!魔王」
「それまでゆっくり待つとしよう」
アディは自身の肉棒を埋め込んでいく。セナは荒い呼吸で受け入れるが、やはり大きいモノは身体に負担がかかる。
アディは無理に動かず、セナにキスをする。
「んっ、ん、・・はぁ・・ッ」
「大丈夫か」
「ぁ・・だいじょう・・ぶ・・ああッ!あっ、んっ」
「くっ・・セナ、あまり締めるな」
「うぅ・・んっ、だってアディの・・でかいから、ああッ!あっ!や、んあッ!」
「すまないが限界だ」
アディは大きく腰を動かし始め、セナの中を抉るように貪る。突然の律動に意識を保つので精いっぱいで、アディの腕にしがみつく。
アディは包み込むようにセナに身体をくっつけると、奥だけ突き込むように動いた。
「あッ、ぁ、ふ・・ああッ、アディ、奥が・・ビクビクする、んっ」
「セナの中が気持ちいいからだ」
「・・気持ち・・いい・・お互い好きだと気持ちいいのかな」
「そうだな」
「・・・アディのことも好きなのかな」
アディはその言葉に動きを止めると、ゆっくり身を起こしセナを見つめる。
「なぜそう思う」
「・・・アディは街や部下を吹き飛ばす傲慢そうな魔王なのに、星空の下で語るロマンチストで掟を作って俺の事を魔族から守ってるし。狼の肉球でふにふにして可愛いとか、ギャップ萌えでしかないし・・・他の奴とデートすれば拗ねるし。罰とか言って本気でする気ない優しさも持ってる」
「勇者を騙す演技かもしれないぞ」
「そしたら俺の見る目がなかったんだな。あ〜ッも〜!!!」
「どうした?」
セナは両手を顔で隠した。耳が心なしか赤いように見える。
「アディが気になる自分が恥ずかしいんだ!」
「・・・そうか」
「・・・んっ、ぁ、あッ、ああッ!ぅあっ、あ、んんッ!あああッーーーー!」
セナを抱き締めると再び中での律動を始めたアディから与えられた快感にセナは、背中にしがみついた。セナの中のアディがどんどん大きくなるのを感じると、1番奥まで突き上げられる。
そしてセナの中にアディの熱が注ぎ込まれると同時に、セナも達した。
セナは余韻ではぁはぁと息をしていると、アディに口付けられる。セナも自ら口を開いて受け入れると、うつ伏せにひっくり返される。
セナの尻の間にまだ硬い熱が当てられた。
「あっ、・・はぁはぁ・・んっ、するの?」
「いいか」
「・・・うぅ・・いいよ」
やはり先程の告白まがいの言葉が恥ずかしいのか、セナは枕に抱き着いて顔を上げない。アディはそんな所も可愛いなと、背中に口付けると再び可愛いがるために熱を埋めるのだった。
ともだちにシェアしよう!