後ろ手に掴んでもわかるほどアディの起立は硬く、浮き出る血管がピクピクしているのが伝わってくる。 「うっ・・・・硬い」 「セナが焦らすからだ。入れる時は息を吐け、かなりキツいぞ」 「うぅ・・・わかった。・・んっ、くっ・・・はぁ・・ぁ、は・・・んんっ、あっ。は、入った？」 「半分な」 「は、半分・・・」 　なぜかほぼ完勃ちのアディの起立は、先端からカリを越した所までセナは根性で挿れた。アディのモノは太いので自力で挿れるにはやはり気が引ける。 　セナは慣らそうと中途半端な所で、ゆるゆると上下に動かしてみる。快感とまでは程遠いが、マッサージのような心地よさはあったのでそのまま緩く動いていると腰を掴まれた。 「それはそれで可愛いのだが、もっと乱れて欲しいものだ。奥まで挿れてな」 「んっ、ふ・・ぁ、あ、・・・え？ーーーーーッ！！？？」 ばちゅん 　表現するならそんなニュアンスの音が魔王の寝室に響いた。 　一瞬気を失っていたのか、セナは尻がアディと密着した感触によって一気に中まで入れられたのだと理解した。後孔がみっちりして思わずアディのモノを締め付ける。 「あっ、ああッ、・・くっ、んんっ」 「は、セナ、みっちり咥えて嬉しいのか」 「んぅ、ふ・・あッ、あ、ーーーーッ！ああッ！んあッ！・・・ッ、動か・・ん！んんっ、あ、ひあ、ああッ」 　セナは腰を掴まれたまま、下からのアディの突き上げに身悶えるしかない。あまりにも激しいため、騎乗位の体制を保てずにアディの胸に倒れ込む。 　それでも突き上げをやめないアディに、セナは息も絶え絶えでしがみつく。 「ああッ、あ、アディ・・も、ダメだ！あッ、んぅっ、いっ、イクぅッーーーー！」 「くっ」 　セナは突き上げられながらアディの腹に精液を放ち達した。だが余韻をやり過ごす事もなく、そのままシーツに押し倒された。 「ひっ、ああッ、あっ！んぐっ、・・ああッ、あっ！アディ、うっ、つよいっ、んんっ」 　膝裏を掴まれて上から何度も腰を打ち付けられ、乾いた音がセナの耳まで犯しているように聞こえた。さらに深くまで抉るように突き込まれると、アディの剛直がさらに質量を増していく。絶頂が近いのか、攻める強さも増した。 　セナの脚もガクガクと震え2度目の絶頂を迎えようとしていた。攻め立てるアディの剛直をさらに締め付けた。 「やぁ、ん、うあぁ！・・・イク！はあ、あぁ、や！あッ、ッ、あぁッーーーーイクッ！」 「くっ、セナ！中に出すぞ」 　アディは奥まで突き込むと欲望の熱を注ぎ込んだ。セナも同時に達し、自身の顔まで精液が飛び散る。 　アディは自身を抜き取りセナの顔の精液をすくって舐めると、アディは満足気に見下ろした。セナは呼吸を乱しながら、睨んだ。 「・・・はぁはぁ・・好きに動けって・・言ったのに」 「ふふ、スマンな。セナが可愛いかったので」 「うぅ〜」 　セナは唸っていると、アディに口付けられた。そしてまだヒクヒクと収縮する蕾に、冷めない熱をあてがわれる。身体がビクッと跳ねた。 「んんっ、ま、まだするのか・・・」 「ここ数日、お前はレベル上げに勤しんで夜はすぐ寝ていたからな」 「あっ・・・」 　セナの続きの返事も待たないまま、アディはまた強引に熱を埋め込むのだった。