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番外編 勇者と兎獣人

あ、どうもです〜  獣人のロビですよぉ。兎の長くて可愛い獣耳と〜愛らしい顔立ちのラビト族です〜。でもこう見えて脚力なら、竜神族にも劣らないんですぅ〜・・・ あ〜ダルい喋り方やめた  魔王を追い剥ぎしようとして返り討ちに合っちまったせいで下僕にされて、罰として無理矢理きゃわわな演技させられてんだよ。腹立つな  まぁ、下僕って言っても別に暴力されてるとかじゃねぇからいいけどよ お?あれはセナか?息切らしてどうしたんだ 「セナさまぁ〜」 「はぁはぁ・・・ロビ、ちょうどよかった。訓練の相手してくれよ。リドレイの奴、ドラゴンになって俺のこと食おうとしたんだ」 「・・・・・あいつブッコロス」 「ん?ロビ?」 「なんでもないですぅ〜。訓練ですかぁ、いいですよぉ」 「サンキュー!やっぱりロビが1番安全だな」 「え〜そうですかぁ〜」  ・・・・セナ、お前ってばなんでそんなに無防備なんだ。そんなんだから変態魔王と、偏屈吸血鬼と、脳筋バカな竜にあんな事こんな事されちまうってのに。僕だってあんな事こんな事したいわ、セナに。 「ん?」 「ないんでもないですぅ〜」  イケメンな顔して首を傾けるとか、くっそ・・・可愛いな、セナ。もう少し成人したら、絶対組み敷いてロビのスゴい〜もっと種付けして〜とかアンアン言わせてやるからな!  まぁ今はまだ、可愛い弟分のロビくんポジションに甘んじてやるよ。セナに嫌われたくねぇし。 「セナさまは、剣術と体術どっちが得意ですかぁ?」 「ん〜リドレイには、剣術の才能ないって言われてるし・・・体術覚えた方がいいのかなぁ。魔法も覚えたいけど、手応えなさそう」 「体術なら、お任せですぅ〜」 「ラビトの蹴り凄いもんな。頼むよ。早く魔王を倒してレベルマックスの勇者になりたいな」 「・・・・・・そうですかぁ」  魔王を倒したセナを嫁に貰って、故郷に庭付き一戸建ての家住んで菜園も作ってのんびり生活しよう。子供は・・・・男だから無理だとしても、養子縁組して家族を増やそう。  うんうん、いいプランだな。僕も訓練して一緒に魔王倒すかな、無理か?うーん、がんばるのは僕の性に合ってないけどセナのためだ。  とりあえず今は可愛いふりしてセナを独り占めしておこっと〜♪

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