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番外編 勇者と天使(ヤンデレ気味)

お久しぶりだね、ユーライア・ローエルだ。 クラリシス王国の聖騎士団長をしている。  私は神族のローエルといい、ユーライアというこの身体の持ち主の願いのために憑依しているんだ。ユーライアは、セナ君の兄であり志半ばで昇天してしまった。とても弟想いの優しい子だった。  セナ君の本当の名前は、シャーナといい元々この世界の住人だが聖剣降臨の儀式に使われそうになり別の世界に飛ばされてしまった。  彼の守護精霊であるぴよ太君が異界へ渡り、彼をこちらに呼び戻してくれたようだが。  色々とあったが今は私の聖剣となった風の守護天使エレスタエルと一緒に、人間と魔族の架け渡しの役目を担っている。徐々にだが国王陛下も理解を深めていってくれている。今日は魔王城で祝の席に呼ばれ、その帰りの船の中だ。 「ユーライアさん、あ〜・・・ユーライア兄さん・・・ローエルさんって呼んだほうがいいか?」 「どれでも君の好きなように」  なんと途中まで船で送ってくれると、セナ君が着いて来てくれたのだ。何と言う兄想いな出来た可愛い弟だ。私の弟ではないが、可愛いセナ君には間違いない。  このまま兄の特権で、お兄ちゃんとか呼んで甘えてくれないだろうか。そのまま・・・ユーライアお兄ちゃんダメ、俺達兄弟なのに・・あ、あ、ローエルさん・・・そんなこと・・・鎖に繋がれたセナ君の首輪を引っ張りながら背徳の行為に涙する彼を、私は彼の魂の奥深くまで刻み込み羞恥に染まり私の下で美しく散らされる崇高な魂と1つに・・・・。  最後は私の上で私を求め、ローエルさん、ローエルお兄ちゃん・・・と乱れるセナ君を堪能しながら二人だけの楽園を・・・・ 「ローエルさん?」 「はっ!・・・なんだい、セナ君?」 「ボッーとしてるから、船酔いかなって」 「ん、いや・・・大丈夫だ。心配してくれてありがとう」  いかん、いかん、危うく妄想を実力行使するところだった。 「そうですか?あ、二人だけの時はローエルさんって呼びます。身体は俺の兄でも中身は、ローエルさんのものだし」 「セナ君・・・」 「まぁ、記憶はないけどユーライア兄さんって呼んであげられなかったことかな・・・」 「今、呼んでもいいんだよ?」 「え・・・」 「ほら、せっかく私がここに居るんだし。お兄さんも喜ぶだろう」 「うーん、わかりました。・・・ユーライア兄さん」 「なんか違うな」 「は?」 「ユーライアお兄ちゃんで頼む」 「・・・・・・」 「どうしたの?ほら、ユーライアが浮かばれないよ」 「・・・・ユーライアお兄ちゃん」 「ツツツツツツツツツー!!!!」  私はその後の記憶が飛んでいて覚えていないが、エレスタエルに聞いたら神族に相応しくない美しさだったと怒られた。 私はいったい何をしたんだ? 今度セナ君に実演してもらおう

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