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「何、可愛いオメガちゃん緊張しちゃってるの? だったら俺たちアルファ様が手取り足取り色々教えてあげても良いけど?」
下卑た笑みで、先ほど瑠輝へ声をかけたアルファがベッドから降り、こちらへと近付いて来る。
欲にまみれたアルファの目は、この世のものとは思えないほど気味悪く、これが世のトップを司る者たちだと思うと恐怖しかなかった。
「おい、お前たちも手伝えよ」
瑠輝に近寄って来ていた主犯格であろうアルファが、他のアルファたちに声をかける。莉宇は「やめろ」と叫ぶが、散々弄ばれた身体は、その自由を奪われ動けない。
いきり立つ自らのその熱雄を、隠すことなく近付いて来たアルファたちは、ドア付近へ立つ瑠輝をすぐさま取り囲むと、下腹部を覆った学生服のズボンをいとも簡単に取り去った。
黒のボクサーパンツ、ただ一枚となった瑠輝は恐怖で全身が震える。
「白い肌に、薄ピンクが映えるなぁ」
アルファの男はそう言うと、瑠輝の右胸の突起を軽く爪で弾いた。
びりっと今まで感じたことのない感覚に、「あっ」と思わず瑠輝は声を上げる。
今度は別のアルファが、反対側の胸の突起をきゅっと摘む。そこから甘い痺れのようなものが流れ、瑠輝の全身にぞくっとした快感が襲った。
「ああっ⋯⋯」
自分の声ではないような甘い声が、口をついて出てしまう。
瑠輝はつい恥ずかしさを覚え、慌てて口を塞ぐ。
だが、男たちは面白がってその薄ピンクの綺麗な飾りを指で転がしたり、口で含んだり順番で愉しみ始めたのであった。
「ふっ⋯⋯ぁっああ⋯⋯っ」
男たちにその薄ピンクを執拗に弄られ、気色悪いと思ったが、瑠輝の呼吸は次第に乱れ荒くなっていく。
ベッド上で横たわっていたはずの莉宇の姿は、いつの間にか消えていた。
朦朧とする頭の中で、瑠輝は無事に莉宇がここから逃げられたのだと理解する。
良かった。
そう安堵するも、瑠輝に襲いかかっているこの現実は決して終わることはなく、まだその薄ピンクを代わる代わる弄ばれていた。
早く終わって欲しい。
何度も何度もそう思ったが、気持ちとは裏腹にとうとう自身の下腹部がゆっくり熱を帯びるのを感じていた。
分かってはいたが、悪夢の始まりだと思った。
――どうして?
その事実に、瑠輝は今にも泣きそうになってしまう。
目敏く男たちはその反応に気が付き、鼻息が荒くなる。
「こっちもようやく反応してきたか? パンツの上からでも可愛らしい形をしているのが分かるな」
その言葉に、瑠輝はこれ以上はもう無理だと思った。
特に、この下卑た男たちに自分の初めてを奪われるのはやはり嫌なのだと、そうはっきり自覚する。
その時だった。
今まで一番の諸悪の根源だと思っていたはずの男が、ようやく口を開いたのである。
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