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「違うのか? では、これはどうだ?」 白シャツの裾をたくし上げ、煌輝はぷっくり尖った瑠輝の二つの紅い膨らみを交互にぴちゃぴちゃと舌で愛でる。 「ぁっ⋯⋯ああ⋯⋯あぁっ⋯⋯」 過去、アルファの男たちからそこへ刺激を受けた際、不快感しかなかったが今は違う。 口腔内を犯したあの舌が、執拗に胸を這う感覚に瑠輝の全身はぞくぞくと震える。 頭より先に、身体の方が煌輝を受け入れる準備ができていたのだ。 きゅうと強く突起を吸われ、瑠輝の熱雄の先端からは涙蜜が溢れる。 嫌だと言ったばかりだが、それを裏切る自身のはしたない身体の変化に、いたたまれなくなってしまう。 ――どうか、その変化に気が付かないで欲しい。 どうか⋯⋯。 瑠輝はそう祈ったが、残念ながら煌輝の手は胸部から下腹部へと下りてくる。 「そこはっ⋯⋯」 侵入してきた手を瞬時に掴み、阻止する。だが煌輝はその手を振り切り、熱雄の形を辿った後、そっとそれを握った。 手中で、びくんと熱雄が大きく跳ねる。 「嫌ではなさそうだな」 クスッと煌輝は笑うと、既に湿っていたそれをゆっくり根元から扱き始めた。 他人にそこを触れられるのは初めてだった。 酷く恥ずかしい行為だというのに、先走りの涙蜜は止まるどころか、無意識の内に自らをこの手へ擦りつけてしまう。 「⋯⋯っ⋯⋯あ⋯⋯やっ⋯⋯ゃだ」 「嫌、ではないだろ? こんなにも俺に触られて悦んでいるのに」 にんまりと煌輝は笑みを浮かべながら、瑠輝の先走りで濡れた手で行為を継続する。 蜜で濡れそぼった煌輝の指と熱雄が摩擦を繰り返す音に、羞恥から耳を塞ぐ。 「恥ずかしいか?」 静かに煌輝は問い掛け、瑠輝はこくっとそれに頷く。 「大丈夫だ」 即、返ってきた言葉に瑠輝はほっと安堵する。 「――もっとこれから恥ずかしいことをするから、な?」 煌輝はそう言うと、瑠輝の身体ごと上半身を起こし、自身が着ていたジャケットを脱ぎ砂浜の上へ丁寧に置く。そこへ瑠輝を横たわらせると、下腹部を覆っていたもの全てを手早く取り去った。 夜の潮風に、涙蜜で濡れた瑠輝の熱雄がふるっと飛び出し、煌輝の喉元がごくりと鳴る。 「⋯⋯っ」 酷く赤面しながら、露わとなった自身の昂りを慌てて瑠輝は両手で隠す。 もっと恥ずかしいことをする――煌輝のその言葉に、瑠輝は目を伏せ「いやいや」と首を振った。 「俺の言い方が悪かった。瑠輝、恥ずかしがらないでくれ。綺麗⋯⋯だから」 右頬へそっとキスし、隠したその手をゆっくり解いていく。 再び露出した瑠輝のそれは、きらきら光る夜空をふるふると仰いだ。

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