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「色っぽい瑠輝のその顔、酷くたまらない」
頬を上気させ瞳を揺らす煌輝の方が、たまらなく色気があった。
発情期以外、濡れることのない秘処がじわっと熱く蕩け出し、この男を強く全身で欲してしまう。
「今すぐ瑠輝が欲しい」
――欲しいのは僕の方だ。
強い想いを秘めた瑠輝は、自身でも気づかぬ内に顔を酷く赤らめ、男を見つめていた。
「瑠輝が欲しくて、欲しくて――俺のココ は痛いほど張りつめている」
下腹部まで圧倒的存在を見せつけるそれを、瑠輝の秘孔の入口周囲へぬるりとニアミスさせる。
「う、わあ」
火傷しそうに熱い雄の生々しい感触に、瑠輝は思わず声を上げる。
「何もしない」
ぬちゅぬちゅと淫靡な音を立て、熱雄をそこへ擦りつけてくる煌輝がそう告げた。
「何の準備もなく俺を受け入れることは、今の瑠輝には厳しいだろう」
負けず嫌いの瑠輝は、ついその言葉にムッとしてしまう。
だが先走りの涙蜜で酷く濡れたそれが、瑠輝の秘孔を優しくノックする感覚に、瑠輝は全身を硬直させ大きく息を呑む。
たとえ先端だけでも、雄々しい煌輝の熱雄の侵入を許すのは難しいことなのだと。一瞬で察知する。
煌輝はその反応に苦笑した。
「そんなに緊張するな。俺を受け入れてもらう時は、痛みを与えぬよう時間をかけて愛するから」
いきり立った自身の熱雄を瑠輝の熱雄へと重ね合わせる。明らかに瑠輝とは形も大きさも全てに差異がある。
超エリートは、何処も彼処もやはりエリートなのだ。
「とりあえず今夜は一緒に擦り合うだけだ。一緒に気持ちよくなろう」
一言断りを入れると、煌輝は右手で瑠輝の左手を掴むと、お互いの熱雄をそっと握り扱き始める。
ぐちゅぐちゅと淫靡な音を倍にさせ、どちらのものとも分からぬ涙蜜が二人の手を濡らす。濃い薔薇の香りと共に、雄特有の湿った香りも辺りへ立ち込める。
――おかしくなりそうだ。
瑠輝がそう思った瞬間、何かが規則的に振動する音が聞こえた。
ブーブーと機械的な音は、明らかに煌輝の方からする。それでも素知らぬふりをして、煌輝は行為へ没頭していた。
鳴り止まぬ機械音に、次第に瑠輝の意識は逸れていく。
煌輝はその反応には気がつき、まるでこちらへ集中しろと言わんばかりに深い接吻を残す。
「ん⋯⋯んン」
それどころか終わることのない無機質なリズムに対抗するかの如く、煌輝は熱雄を扱き、執拗にキスを続けた。
――集中できない。
逞しい煌輝の肩を右手で押し、そのキスから逃れようとする。
「瑠輝、逃げないでくれ」
囁くように切なく呟くが、その顔は明らかに逃しはしないといった表情をしていた。
「⋯⋯でも、何か音が」
「気のせいだ」
無視できぬ断続的な機械音が背後でする。
「気のせいじゃないだろ」
瑠輝の熱雄がその手の中で僅かに冷静さを取り戻すと、さすがの煌輝も不本意ながら低く唸る。
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