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047.甘やかしたがり

「そこで見ていて。」  いつもお前はそればっかり。俺に任せておけば、なんだって全部済むのに。  料理をすれば油の跳ねを鍋の蓋でガードしながら菜箸の先でフライパンをつつくし、洗濯をすれば白いシャツも黒いシャツもグレーになるし、一緒に風呂に入ろうって誘ってくれば着替えにはなぜか俺の下着が二枚入ってて自分のは忘れてくるし。  夜だって、任せておいてくれればいくらでも良くしてやれるのに。 「黙って見ていて。」  皿を洗うのを手伝いたいだけなのになんでそんなに意固地なんだか。 「でもお前、ほっといたらまた皿割るだろ。」 「だからって甘やかさないで。」 「それっていつまでだよ。」 「僕がちゃんと君の隣に立てるようになるまで。」 「えー……。」  うずうずする手をいつもなんとか引っ込めてるけど、わかってるのか?  お前がいつもそんなことばっか言うから、こっちも甘やかしたくてしかたがなくなるってのに。 創作BLワンライ・ワンドロ @BL_ONEhour お題:見ていて

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