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第11話 悪夢のそのまた前の悪夢(2)*R18
「ん゛...う゛ん゛...」
舐って、咥えて、喉奥で締めて、奉仕する。生理的に出てくる涙で顔が濡れる。
「ぜーんぶ、飲み込んでね、優月。」
そう兄さんが言ったすぐ後、どろりとした粘着性のある液体が食道を通る。
「ん゛ん゛ん゛っ」
気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。吐き気がする。
「ん゛ん゛...」
喉奥に手をやり全てを吐き出してしまいたい衝動を抑え込み、流れてくるそれを無理矢理胃へ流し込む。
「ん、イイコ。」
満足そうに笑んだ兄さんがそう言って俺の頭を撫でる。
「ね、優月。俺ね、優月のために沢山イイモノ用意したんだ。」
いつこの部屋に持ち込まれたのか、ピンク色の箱が視界に入る。そこから取り出されたのは一つの棒と、...艶やかに光る鞭。
「せっかくだから使ってみようか。」
にっこりと笑う兄さんの眼には、ただ俺を傷つけ尊厳の全てを踏みにじりたい。そんな欲望だけがあった。
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