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文化祭3-祐介視点-

お気に入りのワンちゃんこと芦ケ谷澪が呑気に帰って行った途端、陽輝から冷気が溢れ出したように感じる。 中二病かって?でも、ホントに、そうなんだって。 祐介は澪の居ない所では、さん付けで呼ぶ。 「陽輝さん、俺らのクラスをお化け屋敷にする方向で?」先程の陽輝と澪の会話を汲み取って俺は、陽輝に話しかける。 すると、澪に話してた甘い声とは打って変わって、低く人を鎮圧させるような声で応えてくれる。 「ああ。今の生徒会長は、大学へ推薦がほぼ確定されている。必要なら、この写真を使え。」 俺は、この声が澄んでいるようにも聞こえる。畏怖を感じているのだろうと時々思う。 「了解。じゃあ、行ってくる」 俺は、生徒会室へ続く廊下を歩きながら、写真を見る。それは、思った通り上手く出来た合成写真だった。現会長が泣いている女をレ○プしているものだ。会長は、潔白だったために、悪事が作り出されたんだろう。 そして俺は、これを使って脅すだけだ。卑怯だって? 俺も陽輝さんに従う前は、嫌いなやり方だった。でも、陽輝さんを見ていると1番効率的なのだと気付かされた。 陽輝さんは、綺麗な顔の分かなりえげつないと思う。でも、俺はそんな陽輝さんのことを心酔している。憧れだ。 なりたいとは思わないけどな。従いたいんだ。 何せ、陽輝さん、顔には一切出さないけど信頼した人間は、どんなドジしたって切り捨てず救ってくれるんだ。 どうだ。かっこいいだろ。。俺らのボスは。

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