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イニャム2
「ハル....紫苑さんは?」恐る恐る尋ねてみたら、陽輝は、澪の手前に持っていたお盆をサイドテーブルへ置き(食べることに意識を持ってきてなかったため、気づかなかったけれど、どうやら食べ終わっていたようだ)陽輝は、口を開き告げる。
「澪は、気にしなくていいことだ。」
「ーーっ」こんな突き離すような言葉を陽輝の口から初めて聞いた。でも、聞き慣れている。薫子さんや父から聞いている。
ーーーー悲しいけど、大丈夫。陽輝は、あの人達とは違う。 きっと。
あ。
もしかしてだけど、ハルが怒ってる理由わかったかも。
紫苑さんのこと、陽輝は好きだったのかも!なのに、
物の俺が出しゃばっちゃったんだ。
陽輝の物ってそーゆことでしょ?言うことを聞く物のうちは、俺を嫌わないでいてくれるんだきっと。
思考をめぐらせていると、
「じゃあ、聞くんだけど、澪はあの人のことどう思ってるんだ?」何時になく低い声で問いかける陽輝。
えと、ここは、否定しないとーーごめん、紫苑さんーーーー
「 んと すーーー」「っあ゛っ」
最後までこたえられなかった。だって体が異常に熱い。内側から尋常じゃない痒みもある。
「ぁ はぁ゛ ぁ ふ あ゛ぁ ぅ」熱さを逃すために、自分では排尿と洗浄の時ぐらいにしか
触らない それに手を伸ばす。もう、本能だった。
触ったのは、いいがどうやってこの先熱を逃すなんて知らなくて焦り、そのまま ギュッ と反り上がったそれを押さえ込むと、余りの痛さに、全身が震えた。
「あぁ、やっときいてきたんだ」
ーーーー!ハルがこんなことしたの?アツイ..
「れいをね、苦しくさせてるのは、イニャム ...
芋だね。 芋の痒みを増大させて媚薬と混ぜ合わせたんだ。海外製品だから、小さなれいには効きすぎ
かもね。」耳を撫でるような優しい声。
「はぁっ ハルゥ... し ぁ 紫苑 ざ ぁ ンっ
好 ぅんっ き ハァ ないっ!」
言うこと聞くから、やめてくれーー伝えるために、
ペニスを強くにぎって熱さを刺激で逃しながら
口を開く。
そんな澪を、微笑みながら体を愛撫するーーその刺激にも澪はビクッビクッと反応する。ーー
「ん?質問の答えかな。どうでもいいよ
だって、俺以外に尻尾を振った 事実は変わらないだろう?」
やっぱり、物が勝手に動いてしまったからだ。俺なんかが誰かを好きになるなんて許されないことだったんだ。
「っあ゛あ゛ぁぁ あ あう ふぅ うん」
必死で深呼吸しようと空気を取り込むが、体が震えあがるだけだった。
「れいは、もう俺のものだって言うけど、まだなりきれてないと思うんだ。」ーーーそんなことない!家族に疎遠にされ、そこまで親しい友人もいない、ハルだけだ。
「は、ハル はぁっ あ゛ の ぉ 物 だぁっ んっ」
頑張って声を絞り出したのに、「まだ、違うね」とかえされてしまう。
「ちゃんと、俺のものになるよう
躾てあげるーー」
近づいてきて耳元で囁かれる。
ーーーカチッ
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