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イニャム ー陽輝ー※

※イニャム編最終話です。 澪の中が収縮し、ドクドクと俺のを気持ち良くさせるけど、俺はまだ爆ぜないから、可哀想だけど痙攣する上へ逃げられないよう澪の頭頂を押さえ込み、そのまま腰を振る。 「くゥッ ぁ゛うう イッて う ッ うぅ ど あ゛(ま) ァぁっ え゛(て) ぇ゛うああ」 澪は、止まらない過ぎた快楽に我慢出来ないと言うように口を開けたまま叫ぶ。だから、口から出た唾液が俺の腕につたるけど、気にしない。むしろ綺麗だとさえ思える。欲望のまま、澪の湿った口を貪る。 「ンっんんんんっ! んっ ンンんっ」 腰を打ち付けながらキスをしたものだから、澪は堪らないといったように、体を捩る。 なんて、甘いんだろう。 俺は、味わうように澪の口を犯した。一際強く澪は、 痙攣を起こし、またイッてしまったようだ。それに触発された俺は、大量の精子を澪の内部へと塗りつける。ゆっくり腰を動かすが、口内を貪るのは止められない。 はぁ、なんて幸せな時なんだ。 クチュッ グチュ 少し時間がたつと、澪が本格的に苦しそうになる。おっと、これぐらいにしないと、澪が窒息してしまう。 ずっと味わいたいのを我慢し、澪の舌を限界まで吸って口を離した。 はぁ あっ はぁっ はぁッ 澪が必死に空気を取り込む姿に、俺はまた興奮する。 もっとシタいが、性行為の後に意識がある澪は初でーーーイニャムの熱がそうしてるだけだろうがーー頑張った澪を癒したい気持ちが勝つ。 俺は、澪の背中を少し浮かせて、手錠を取ってやる。もう、動く気力も残ってはいないだろうから。案の定、澪はなされるがままだった。 澪が身につけているのは、もう、首輪だけになった。 首輪が『何処にも行かない』ような象徴になっているようで、首輪は外せない。 どこかぼんやりとした澪の頭を撫でながら、俺はベッドに倒れこんで抱きしめた。 「れーい、気持ち良かった?」 澪は、やや掠れた声で 「うん」と応えた。 澪を追い詰めない状態で行為を肯定されたような返答は、初めてで 俺は認められたようで満たされた感情に包まれた。 ふふふふふふ 思わず 満面の笑顔になってしまう。 ありがとうの代わりに、澪を強く抱きしめて、肌を撫でたりつついたりしながら、時を過ごす。 澪は、どこか空虚な瞳をしていたが、 気にならなかった。 だって、もう澪は俺から離れないものになったのだから。

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