11 / 61
第2話・ストーキング、できなくなっちゃった。(3)
「っふ、えっ」
もう、大好きな先輩の追っかけもできない。
もう……先輩の顔すらも、見られないんだ。
先輩はぼくを軽蔑してるし、気味が悪いと思われてる。
「っふ、あああああんっ!!」
公衆トイレに入り込み、涙が治まるまで泣いた。
その日。
やっぱり学校に遅刻したぼくは、二限目に登校した。
そして必需品だった携帯望遠鏡を、
捨てた――。
ともだちにシェアしよう!
fujossyは18歳以上の方を対象とした、無料のBL作品投稿サイトです。
11 / 61
ともだちにシェアしよう!