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第2話・それでも大好きなあの人。(5)
「っや、やだっ……」
『明るいところ』
男の人が示す先は、きっとラブホテルかそんなところだ。
ぼくはこの人に全部を奪われてしまうの?
そんなのイヤだ。
好きじゃない人となんて、嫌に決まってる。
恐怖に駆られて、いっそう大きく身体を捩る。
「そんなこと言わないで。こっちも可愛がってあげるからさ……」
そんなぼくのちっぽけな抵抗も無駄に終わり、男の人のもう一方の手がズボンを通って、するりと中に入ってきた。
「っ!!」
ぼく自身が男の人の手によって直に包まれた。
「おっ! 勃ってるじゃん。乳首だけでも勃つの? すげ……エロい」
一方の手で乳首を弄られ、もう片方はぼく自身を揉み込まれる。
「滑ってきたよ? 感じてるんだね」
男の人が言わなくても、鈴口からは、先走りがじんわりとあふれ出しているのが自分でも良く分かる。
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