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番外編2・電話して抱かれて恋模様。(2)
傍にいたい。
大好きな先輩を見ていたい。
「会いたいよ、けんと……好きなんです……せんぱい。寂しいよ……」
いつかは先輩とお別れしなきゃいけないと思うと切なくて。
悲しくて。
嗚咽を漏らし、泣いていると……。
「えっ? 翔夢 くん?」
うぇえっ!?
「はぅっ!?」
先輩の声がスマートフォン越しから聞こえてきてビックリした。
一瞬、ぼくの心臓が止まった。
どうやらぼく、いつの間にか通話ボタンを押してしまっていたらしい。
うっわ、間抜け。
ぼくってば間抜けすぎるっ!!
「あ、あのっ! えっと!!」
「待ってて、今からそっちに行くから」
ぅええっ!?
「あ、あの、せんぱっ」
いいです、ぼく、ひとりで大丈夫です!!
そう言おうと口を開けると、すぐにスマートフォンからは、ツーっていう電子音が聞こえてきた。
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