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番外編2・電話して抱かれて恋模様。(3)
ど、どうしよう。
先輩来ちゃうよっ!?
ぼく、もう寝間着だよ?
パジャマだよっ!?
髪だってワックスもかけてないし何もしてないから可愛くもないし……って、それはいつもと変わらないか。
……鏡を覗き込み、わたわたしていると……。
ピンポーン。
静かな家の中で、チャイムが響いた。
きっと先輩だ。
「あの、せんぱ……んぅっ」
夜遅くに呼び出したりしてごめんなさい。
そう言おうとしたら、ぼくの唇が塞がれてしまった。
そうかと思えば、先輩の口から飛び出した舌がぼくの口内を自由気ままに動く。
「んっ、っふ……」
クチュ、クチュ。
先輩の舌がぼくの舌に絡んで濡れた音が玄関に響く。
上顎から歯列を通り、下顎へと移るとぼくの舌が、先輩の唇によって思いきり吸われた。
「ふぁ……」
もう、ダメ。
ガクンッ!!
ぼくの腰が砕けてしまった。
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