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番外編3・繋いで繋がれて恋模様。(3)
だけど先輩はそうじゃなくて……。
ちゃんとぼくを探しに来てくれた。
こんなに……こんなにたくさん、人がいるのに……。
「せんぱいぃぃぃ」
「おっと、ごめんね。もう離れないからね」
先輩の顔を見たら、安心して、ぼくは人の目があるとかそういうことも考えられなくなっちゃったんだ。
そのまま先輩の胸に飛び込んだ。
腰に両手を回してしがみつく。
そうしたら、先輩の広い背中がしっとりと濡れていることに気がついた。
もしかして、ものすごく走ってぼくを探してくれたの?
先輩……。
「好き。すきぃぃぃ……」
さっきよりも強く、先輩の腰にしがみつき、告白すると……――。
ポンポン。
頭を撫でてくれる先輩の手が優しくて、もっと泣けてくる。
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