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誓いのキス★
「あっ、あっ、あっ、んっ、んっ」
ベッドの上で、再び交わった。和馬の両脚を高く持ち上げて、煌生の肩へと乗せる。正常位で挿れるとまた刺激が違うらしい。後ろからとは異なる快感に和馬が首を振って耐えている。
「あっ、ああっ、そこ……ちょ……」
「何?」
「奥に……当たって……」
「ええの?」
「ん……あっ……」
「言うて。ええの?」
「ん……めっちゃ……ええよ……」
「もっとして欲しいん?」
「あっ……んっ……」
和馬が喘ぎながら必死になって首を縦に振った。
「あかん。ちゃんと口で言うて」
「もっと……して……」
「名前呼んで」
「あっ……コウ……もっと……突いて……奥まで……んあっ」
和馬が壊れるのではないかと思うぐらい激しく打ち付けた。涙目で喘ぐ和馬を見て、煌生は興奮で笑顔になる。抽送を早めていくと自分の限界が近付いてきた。
「あっ……あっ……ああ……」
快感で意識が朦朧としながら和馬がこちらを向いた。とろんとした瞳がこちらを見つめている。
あ、イクわ。
そう思い、絶頂に達する直前で引き抜いた。そのまま和馬の顔の前まで上がると、和馬が昔と同じように自然と口を開けた。その口へと自身を突っ込む。和馬が口をすぼめたタイミングで、煌生の欲が流れた。全てが吐き出された後、和馬がそれを飲み込んだ。舌で煌生の自身を綺麗に舐めると、口を離した。
「ちょお、休憩」
そう言って、煌生が和馬の隣へと寝転がると、和馬が驚いた顔でこちらを見た。
「まだヤるん??」
「ん? せやで」
「いやいや、もう無理やで。俺」
「えー? まだ、3回やん。カズは抜いたんは1回やろ?」
「やけど、さすがにもう、俺の後ろがあかんわ。腰がごっつだるいし。男とやるの久しぶりやし」
その言葉を聞いて、煌生は満面の笑みを見せながら、和馬に向き合った。
「久しぶりって……。貞操守ってくれてたん? 俺のために?」
「……そういうつもりやないけど……元々、男はお前だけや」
「カズちゃん……」
「やから、別におまえのためちゃうって!!」
「今夜は寝かされへんわ~」
「いやいや、もうええやろ。ほんま、お前凄いな、性欲」
「カズとやからやん」
「……ヘルパー気絶させたやろ」
「そんなんあった?」
「あった」
「ああ、思い出した。やって、あの子が言うてんで。激しくしてって」
「やから、やり過ぎやって」
呆れた顔で煌生を見てから、和馬がそう言えば、と言うような顔をして尋ねてきた。
「なあ。俺とやる時は、結構ノーマルやんな」
「そう?」
「おん。まあ、言葉責めとかそんなんはあるけど、首締めたりとかないし。気絶させられたこともないし。お前が変態なんは変わらへんけど。なんで?」
「そんな必要ないから」
「そうなん?」
「おん。カズの体見ただけで興奮するから、他のことやる必要ないねん」
「……それって褒め言葉なん?」
「当たり前やん。他でやる時はほんま大変やねんで。俺の変態心を刺激せえへんと、やる気起きひんし。やけど、出したいから頑張んねんで」
まあ、もう、必要ないけど。
そう言って、和馬の額にキスをすると、和馬が照れて薄らと頬を染めた。ずっとずっと自分のモノだと思ってきた。なのに。自分の勝手で手放して、傷つけて。時間はかかってしまったけれど。また自分の手の中に戻ってきてくれた。
「カズ」
「ん?」
「これから、お前と俺は一心同体や」
「…………」
「運命共同体や」
「……分かっとる」
「俺は後ろは向かへん。お前がおるのは分かっとるから。やから、付いてこい」
「……おん」
強い光を持った、和馬の瞳。それが煌生を真っ直ぐ見つめている。この瞳があれば。自分はどんなことでもできる。何も怖くない。これからどんなことが起きようと。もう、こいつと離れることなど不可能なのだから。
どちらからともなく、近付いた。ゆっくりと唇を重ねる。
まるで、誓いのキスやな。
そう思いながら、その気持ちのいいキスを更に深めていった。
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