39 / 75
第39話 綺麗じゃない
見せつけるように足を開き、ゆっくりと腰を下ろした。
「ん……は、…」
ローション塗れのアナルが、ぐちゅりと淫靡な音を立て、張り出す亀頭を飲み込んだ。
何度も、何度も、重ねた身体だ。
マコトの質量にも、慣れてきた。
最近は、潮を吹くことも稀だ。
でも、やっぱりその大きさに、腿が、背が、身体全体が震える。
半分も飲み込めずに、俺は動きを止める。
身体中を這い回る痺れに、腰を落としきれない。
固まる俺に、マコトの手が腿や腰を撫で擦る。
「変わろっか?」
普段は、バックや正常位だ。
そうなれば、主導権は自ずとマコトが握る形になる。
この体勢なら、…騎乗位なら、俺が攻められる。
「う、るせぇ………っ」
ふぅっと大きく息を吐き、ぐっと腰を落とした。
めりめりと狭い隙間を押し広げ、マコトのペニスが挿り込んでくる。
張り出たカリに、膨らむ前立腺が押し潰され、快感に目の前が白む。
身体に惚れたのは、俺なのかもしれない……。
根本まで飲み込んだそれは、俺の中でドクドクと存在を主張する。
びりびりと身体を痺れさせる感触と、焦がすような熱に、指先が震えた。
その手を握ったマコトが、指先へと口づける。
「全部、入った……、柊の中、ずっげぇ気持ちぃ…」
興奮に頬を紅くしながらも、ほわりと笑むマコトに、胸が焦げる。
身体にも惚れたけど。
俺は、真っ直ぐなマコトの心に惚れたんだ。
綺麗じゃなくて……、悪かった。
ともだちにシェアしよう!