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第67話 水を差す言葉

 片足で立たされ、擽られる肌に、バランスを失う。  仰け反った背を、マコトの腕が受け止める。  そのまま床へと落ちそうな身体に、マコトの首に腕を回して支えた。  マコトの左手が下着の上から尻を揉む。 「観念した…?」 「ヤんなきゃ治まんねぇんだろ」  にたりとした音を含む俺の声に、マコトの手が下着の中へと忍び込む。 「網野に、……少し遅れる、て、伝えないと……」  左足を担がれ、尻を揉まれながらも約束を思い出す。 「なんで、育?」  いい雰囲気に水を差す俺の言葉に、マコトが拗ねる。  がぶりと俺の首筋に、物理的に噛みついてきた。  がしがしと甘噛みを繰り返すマコトに、ぞわぞわとした痺れが身体を這い、熱が上がる。 「ん………ふ…」  アナルの縁を一撫でした中指と薬指が、ぐぬっと中へと挿し込まれた。  奥に残っていたローションが、じわりと滲み出てくる。  俺の肩に顎を乗せたマコトが、ぐちゅぐちゅと中を弄る。 「すぐ、挿りそう」  口を押し広げるように、突き立てられた指が中でくぱぁと左右に別れた。 「ん………ぁ、…」  さっきまでマコトのでかいペニスを飲み込んでいたそこは、指程度の細いものじゃ満足できるはずもない。 「じ、らすな」  ぐっと片腕に力を入れ、マコトを引き寄せる。  密着する身体の間に手を入れ、マコトのジーンズの前を寛げる。  つま先立ちの片足は、不安定に揺れた。  弄られる快感に、腰をも揺らぐ。  我慢の利かない身体に、下着をずらし、尻を露にする。  ずるりと引き出したマコトのペニスに腰を寄せた。  指先が残るアナルにぴたりと宛がわれる熱源に、待てないというように俺の腰が沈む。

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