14 / 96

第二章・8

「よし、じゃあ挿れるぞ」 「え、もう!?」 「俺も我慢できないところまで来ちゃったんだよ!」  スウェットを下げ、秀也はペニスを掴み出した。 「ね、待って。僕、フェラとかしてやっても、いいよ!?」 「弟にそんなこと、させられるかよ!」 「ちょ、待っ! 心の準備がぁ!」  途端に拒み出した茉理に、秀也はそっとキスをした。 「安心しろ。内に出したりしないから」 「あ……」  そう言って茉理の手を取り、自分の肩に触れさせた。 「いいか?」 「うん……」  茉理の体液を潤滑剤にして、秀也はゆっくりと貫き始めた。 「は、あぁ、あ。っく、んんッ。はぁ、ああ……!」 (兄さん、すごい。こんな奥まで挿入ってきてる!)  硬い先端が体内を擦るたびに、跳ね上がりそうな快感が爆ぜた。 「動くぞ」 「え?」  秀也は、緩やかに抽挿を始めた。

ともだちにシェアしよう!