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第二章・9
「あ、あぁッ! はぁ、はぁ、あぁ! んあぁ!」
秀也のリズムに併せて、茉理は奔放に啼いていた。
もうダメ。
何も考えられない。
考えられるのは、今この僕を抱いてくれてるのは、大好きな秀也お兄ちゃんだってことだけ!
「あぁあん! お兄ちゃん! 秀也お兄ちゃん、好き! 大好き!」
「茉理、俺の呼び方が変わってるぞ!」
「ふぅ、はぁ、あぁあ! 悦い、気持ち、悦いッ! お兄ちゃんん!」
「お、お兄ちゃんって、呼ぶな!」
お兄ちゃんと呼ばれると、ぞくぞくと背徳感が這い上って来る。
弟を犯しているんだという、罪の意識が甘く絡みついてくる。
秀也は、急激に限界に近づいた。
「あ、やばい。出る!」
「内に出してぇ、お兄ちゃん! 僕にいっぱい、精子ちょうだいぃ!」
「そんなわけ、いくか!」
茉理は、Ωだ。
妊娠の可能性のある人間に、中出しなんかしたらホントに最低に成り下がる。
秀也は、勢いよく茉理の体内から引き抜いた。
途端に、精が噴き出した。
「んぁ、あ! あぁああ!」
白い腹から胸にかけて、茉理は秀也の体液を浴びた。
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