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第四章・9

 袴田に揺さぶられ続け、茉理は正常な意識を失ってしまった。 「お兄ちゃん……、秀也お兄ちゃん……」 「ぁん? 俺のこと、賀来と思ってやがんのかぁ?」  それなら、ノッてやろうじゃん、と袴田は意地悪く芝居を始めた。 「お兄ちゃん、もう出したいんだけど。外と内、どっちに出そうかなぁ?」 「内に、出してえぇ! 僕、お兄ちゃんの精子、いっぱい内に欲しいぃ!」 「中出し同意OKだな。そら、受け取れ!」 「んぅあぁ! はぁ、はッ! あぁああ!」  たっぷりと、袴田の精が茉理に注がれた。  体内を汚していく、ぬるい体液。  それでも茉理は幸福感に睫毛を震わせながら、オーガズムに達していた。 「あぁ……、お兄ちゃん……。秀也お兄ちゃん……」  袴田にしがみつき、秀也の姿を瞼に見ていた。

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