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第七章・2
茉理の温かく柔らかな身体にペニスを埋め、中の味を心地よく感じた後、秀也は抽挿を始めようと腰を退いた。
そこに突然、茉理のスマホが鳴った。
「ぅわ、びっくりした!」
「電話電話」
腹這いになっているので、仰向けより融通の利く茉理の体だ。
ベッドサイドに置いてあった携帯を手に取った。
「あ、やっぱり斎藤(さいとう)さんだ!」
もしもし、と嬉しそうにコールに応える茉理を、秀也は複雑な気持ちで見下ろしていた。
(やっぱり、って何だよ。斎藤さん、って誰だよ)
電話があるかもしれない、と予測してバックの体位を選んだのか、茉理は!
プチ不機嫌になった秀也は、少し意地悪をしてやることにした。
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