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第十一章 希望でいっぱい
「茉理……」
「ん。あぁ、ん。お兄ちゃん……」
明日は、久々の休日だ。
学校も無いし、仕事も無い。
多少夜更かしをしてもいいという解放感は、自然と二人を結ばせた。
シャワーを使った後、素裸で抱き合った。
互いの肌に口づけ、手のひらで愛撫し、甘い吐息を溶け合わせた。
「挿れるよ」
「うん」
くっ、と先端を挿れ、秀也はゆっくり茉理の内へ押し入った。
「あ、あぁ。はぁ……、ぅんッ」
穏やかな交わりなのに、心はこんなに熱い。
嵐の前の静けさを、茉理は感じていた。
奥までしっかり挿れ、秀也は弟の手を握った。
「動くぞ」
あぁ、と茉理は歓喜の声を上げた。
今から始まるエロスに、期待で身体をわななかせた。
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