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ロビンⅢ

「では、このお部屋の説明は以上となります。部屋の外で待機しておりますので、何なりとお申し付け下さいませ」 「早速だけど、ローションのボトル持ってきてくれるかな?心配しなくても挿入したりしないよ」 「かしこまりました。ペットは童貞処女がこちらの方針ですので、くれぐれも間違いのないよう、よろしくお願い致します」 「笑ってる顔が怖いよサカモトくん」 軽口を言ってサカモトを揶揄うと、無言でにっこりと微笑んできた。 ますます不気味な男だ。 余程私が信用ならないのか、ローションを受け取る時も、「よろしくお願いしますね?」と念押ししてきた。 こんなにも念押しされては、も起こせやしないな。 ベッドにローションとお膳立ては完璧なのに。 「生殺しだね…」 そう独り言ちた時、奥のドアがゆっくりと開いた。 お待ちかね、ローくんのお出ましだ。 「やぁ、君がローかい?」 「…っ!!」 僕が声を発すると、耳をピンと立てて身体が固まったようにその場から動かなくなった。 あれれ。 「どうしたんだい?む…?聞こえていないのか…?」 「っあ、き、聞こえてる…っです」 「緊張してるのかい?まあまあそう固くならずに。こちらへおいで」 「うっす、あ、はいっ」 ギリシャ彫刻のように凹凸のはっきりとした引き締まった筋肉。 太い首、分厚い胸板、揉み心地の良さそうな胸筋。 どれも芸術的なまでに美しい。 そして銀髪も、太い尻尾も。 着ているものは身体に不相応で布面積の極端に少ないTバックのような質素な下着。 けれど、彼の性的魅力が嫌でも伝わってくる。 パツンパツンの下着に無理やり収められたであろう性器が、とても強調されている。 まるで型を取っているのかと言うほどそれはもうくっきりと。

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