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第18話

テストが終わって 間もなく夏休みになろうとしていた この前先輩の女になるって言ったから 女になろうとしていた まぁ、しばらくの間だけだけど。 飽きるまでくらい シャンプーも女の子用のを使って いい匂いのハンドクリームとか ちょっとだけ色がついてるリップクリームとか塗ってみたりしていた 『平子先輩いるかなー?』 と、休み時間に先輩の教室を覗きに行こうと 席から立った 「ユキ、どこ行くんだ?」 『平子先輩のとこ。いるかなって』 「あぁ、ヒラコ今日きてっかな。つか、お前なんか雰囲気変わったか?」 『え?そうかな』 効果、出てんのかな 「なんか、」 『女みたいになった?』 「あ、…いやー、まぁ。うん」 女みたいになったんだ、と ちょっと複雑な気分になったけど 平子先輩の女になるって言ったからには 先輩に会う時はしばらくは女みたいにしようと考えてるからちょうど良かった 『そっか、今週は女の子週間だから』 「は?なに、」 『平子先輩に会う時だけね。じゃあちょっと行ってくる』 と、教室を出て 平子先輩の教室に向かった 『あー、吹雪先輩じゃん。平子先輩今日来てます?』 と、先輩の階について すぐに吹雪先輩を見つけたから聞いてみた 「今日は来てないな」 『えええ、せっかく今日のぼく女の子の日なのに』 「………」 『いいや、連絡してみます』 「紗雪、不快に思わないで欲しいんだが」 『何がですか?』 と、何か前置きをして言いずらそうにいう吹雪先輩 「お前、なんだ、その。今日…生理なのか?」 『………は?』 あれ、 もしかして ぼくの言い方、 女の子の日って 『そ、そういう意味じゃなくて、女みたいにしてるだけで!ってちょっと戻る!なんか日向が勘違いしてる気がする』 と、走って教室に戻った 『ひなたあ!』 「な、なんだよ、そんな急いで」 『ぼく!生理じゃないから!』 と、大きな声で言って はっとした みんなの視線が集まっている 『ち、ちがうから!生理じゃないって!』 「雪さん生理らしいぞ」 「じゃあ優しくしてやんねえとな…」 「今週中は腹冷やさないようにエアコンの温度ちょっと上げとこうぜ」 と、ちがう、といくら否定しても みんなは信じてくれなくて 『ひなたぁ、』 「自業自得だろ……」 『ぼく生理じゃないのに……日向からも言ってよ…ぼくちゃんとついてるって……』 「いや、それもそれでおかしいだろ」 そうだけどさあ… なんだろ、この墓穴掘った感 「お前、気を付けろよ…言動」 『そうだね……』 しばらく女の子週間は封印だな、これは 「そういやユキ、ヒラコに用事あったんじゃねえの」 『あぁ、それ。行ったけど先輩休みみたいで帰ってきた。まぁ特に用があった訳じゃないし』 「そうなのか?」 『平子先輩のために女みたいにしてるから会いに行っただけ』 「…なんで、ヒラコの為に?」 『平子先輩にかまって欲しいから』 「ユキはなんかヒラコにばっかり懐いててずりぃよなあ」 『なんで?ぼく日向のこともちゃんと好きだよ』 「いや、なんかちげえけど…じゃあさ、夏休みどっか行こうぜ!」 『どっか?いいね、どこ行くの?』 「…まぁ、海とか、山とか…ってお前服脱ぎたくねえから海は嫌か」 『えええ、上にパーカーとか着ていいなら海も行きたい!』 「じゃあそうしようぜ!キサキとかフブキとかヒラコもさそってよー」 『ええ、行きたい、楽しみすぎる』 ぼく泳げないかもしれないけど 小学校以来泳いだ事ないからよくわかんないけど 『楽しみだなあ』 はやく、夏休みにならないかな 今朝、理事長の所寄ったら 少しだけ学年の成績が上がったらしいと報告を受けた 僕の勉強会の成果かはよくわかんなかったけど ちょっとだけ褒められた だから今日の僕はご機嫌だったのに 「ユキさん、これ、カイロ…冬から鞄の中入りっぱなしだったんだけど良かったら使ってくれよ…せ、生理だろ」 と、クラスメイトにコソッと言われて カイロを渡される 僕は生理じゃない! と、咄嗟に否定しようしようと思ったけど 『君たちって、意外に優しいんだね』 と、言うことに気付いた 女の子が生理だと エアコン緩めてくれるし カイロとかくれるし… 「そ、そうか…?」 『うん、ありがとう』 と、あんまり要らないけど カイロを受け取った

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