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第22話

軽く失恋していた 男の人好きになったのも というか好きな人ができたのも 僕は初めてだったのに 好きになったのが男の人だったのが間違えだったんだ そもそもあれって好きって感情だったのかな 気になって、気にして欲しくて… はぁ、とため息を吐いた そんな僕は 1人で失恋の傷を癒そうと 買い物に来ていた 海も行くし… 色々買お 服とか水着とか 沢山買って、 すっきりさせよう そうだ、せっかくみんなで海行くのに いつまでも落ちこんでいたら勿体ないし迷惑かけちゃう 『んんん、サイズが…』 と、服屋で鏡で服を合わせて眉間にシワを寄せていた この服かわいいから欲しいのに 欲しいのに 僕の貧弱ボディじゃとても着こなせそうにない 平子先輩みたいにスタイル抜群だったら、と考えてまたため息を吐いて店を後にしたあ はぁ、せっかく買い物来たのになぁ ちょっと休憩しよ、とス○バに入って 暑いからフラぺにしようと レジに並ぶ 「えっと、ふ、ふらちぺーの?このサイズ、おっきいやつ?…えるさいず?」 と、前に並んでいる僕と同じ位の歳の女の子がぶつぶつとメニューを見ながらぶつぶつと言っていた 『ら、ラージサイズ…のフラペチーノ…』 「え?」 『あ、ごめんなさい、エルサイズじゃなくて、ラージサイズかなぁって』 「へえ、そうなの?」 と、人見知りをしない 屈託のない顔で僕のことを覗き込んできた 「これどんなの?おいしい?」 『えっと、抹茶のフラペおいしいです。チョコチップ入れてホイップ増量してチョコソースかけると最高です』 「な、なにそれ!注文して!」 『えっと、うん』 と、2人でレジに向かって その子の分のフラぺと 自分の分の同じものを注文する 「わぁ、すっげー!ありがとう!」 『えっと、うん』 女の子だけど 砕けた言葉使いだから なんだか日向達といるのと変わらない感じだった フラぺわからないのとかも日向達と一緒だし 「わぁ、混んでるね。あそこ空いてる!一緒に行こ」 と、彼女は人の間をすり抜けて 空いている席に行く 「ふう、座れた」 『えっと、うん』 「ありがとね!友達とかとたまに来るんだけどね、全然注文できなくて…1人で練習してみようと思ったんだけどやっぱりダメだった」 『最初慣れないよね』 「でも君は慣れてそうだったね…あれ、なんて名前?」 何だこの子 コミュ力が爆発してんだけど 自分で言うのもなんだけど こんなちょっと間違えれば ナンパにも見えるような話しかけ方しちゃったのに なんか女の子版の日向みたいな子だな 『えっと、藤紗雪です』 「ふーん、雪ちゃん」 『えっと、紗雪です』 「紗雪ちゃん?」 『じゃなくて』 「え?」 『ぼくは、』 「あ、このチョコチップとかチョコソースのやつおいしいね!今度友達と来た時もやってみる!カスタムとか女の子っぽいしね!」 あれ? この子ペース早 その時だ 後ろでガッシャンという音がする 「テメェ!何しやがる!テメェがぶつかったせいでジューシーストロベリーフラぺチーノが零れちまったじゃねえか!」 「はぁ!?テメェがぶつかって来たんだろ!因縁付けてんじゃねえ!」 なんだ?ケンカか、 と、遠巻きに見る 「うわー、ちょっと止めてくる」 と、席を立つ女の子の腕をおもわず掴む 『危ないよ』 「大丈夫、大丈夫。慣れてるし」 『え?慣れてるの?』 と、僕が止めるのも聞かずに女の子はズカズカと間に入る 『え、ちょっ』 「んだお嬢ちゃんよぉ、首突っ込んで来るんじゃねえ」 「だって迷惑ですよー、大きい声出したら」 『ちょ、危ないよ?行こ?もう行こ?』 「ええ?」 『失礼しましたー!ほら行こ』 と、腕を引いて走って逃げると ごらぁっと後ろから大きな声が聞こえてきて これはやばい、と思ったら 女の子が僕の手をグイッと引き 僕の前を走り出す 足、はっや! あっという間に怒っている人達を巻いて 街の真ん中まで来て女の子は止まった 「ここまで来ればもう大丈夫かな」 『はぁ、はぁ、はぁ、』 と、膝に手を付いて息を整えた 「雪ちゃんひ弱だね」 『じゃなくて、君が』 そしてぼくは、雪じゃなくて 紗雪なのに 「あ、私もう行かなきゃだから、そこで待ち合わせしてるから」 『あ、そうなんだ』 「うん、じゃあ色々ありがとね。バイバイ」 と、女の子は行ってしまった あ、名前聞いてない まぁいいか、とその場から去ろうとしたけど 「朱里おっそーい!」 「ごめんごめん」 と、その声に思わず振り向いた 今、 アカリって…、 いや、まさかね

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