＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 　……オメガ支援の補助金およそ8500万円を不正に受け取ったとして、事業者の指定を取り消す行政処分を受けたＹ自立支援施設を直撃。理事長が取材に応じた。取材早々理事長は、「補助金の申請にあたっては、Ｓ市議の助言を受けてやったのに、あんまりだ」と怒り心頭。Ｓ市議と理事長の付き合いは十年以上に及ぶ。Ｓ市議の後援会に入っていた理事長は、六年前の施設移転の際も用地確保や地域住民との交渉にあたって、Ｓ市議に便宜を図ってもらったという。その蜜月は一体いつから崩れ始めたのか…… 「あからさまな選挙対策」と理事長は語る。もともとＳ市議はオメガの自立支援に積極的ではなかったが、選挙でアピールするために実績が欲しかったとみられる。「こうすれば補助金を多く受給できるとか、支援した人員を多くカウントできるとか、全部市議に言われてやったことですよ。そもそもこの補助金制度自体、よく分からないまま国が見切り発車したんじゃないですか。ちゃんと説明も受けていないのに、あとから重箱の隅を突かれるようなことを言われてもねえ。他にもこういう施設、いっぱいあると思いますよ。それら全部摘発するんですか？　そんなことをやったら福祉行政が立ち行かなくなりますよ。私は父の代から、地域の福祉に貢献してきたんです。それをこんなことで引っかき回されて、無念でなりません」 　理事長は「この処分は不当」と争う姿勢を見せている…… ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊