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嗜虐と恍惚と、屈辱と 6

そう思っていたら、珀英がオレの躰をうつ伏せにして、腰を高く持ち上げた。手は後ろで縛られているので、四つん這いにもなれず、頬(ほほ)を枕に押し付ける格好になる。 それだけでも充分苦しい。口を大きく開けて呼吸を繰り返す。 と、珀英のがオレの入り口に当たる。 え・・・?!ちょっと待て! 「んんっっっ!!」 声が出せないなりに抗議しても、そんなのあっさり無視されて。 珀英のまた大きくなったものが、ゆっくりと入ってくる。さっき珀英に中出しされたのもあって、滑るように抵抗なく珀英のを飲み込んでしまう。 根元まで入ると、珀英がまた容赦(ようしゃ)なく腰を叩きつけてくる。抗(あらが)えない快感が、体の奥から脳天まで突き上げてくる。 「んんっっっ!んんぁぁっっっ!!」 「緋音さん・・・可愛い」 いつものように珀英が耳元で囁く。『可愛い』なんて、珀英に言われた時だけ、嬉しいと思う。 でも今だけはむかつく! 枕に擦り付けて顔を動かして、やっとタオルを口から外せた。 「はくえっっっ!もう・・・!!」 「あかねさんすき、だいすき、かわいい、きれい、すき」 珀英が熱に浮かされた頭のまま、ただただそれだけを繰り返し呟(つぶや)く。腰が疎(おろそ)かになりそうなのに、そこは異常に正確にオレのいい所を攻め立てる。 目の前の景色が一瞬飛ぶ。珀英のがオレの前立腺のところを的確に突いて擦ってきて、気持ち良くてイキそうになる。 こんなレイプまがいのセックスでイカされるなんて。 お粥と珀英の体液が混ざって、繋がってる所がぐちゃぐちゃで、枕に顔押し付ける格好だから苦しいし。 それでも珀英の手が、脇腹とか太腿とか、背中とかオレの弱い所を優しく撫ぜてくるから、気持ちいい。珀英が触れた所から熱が浸透して、熱く火照(ほて)る。 オレが抵抗らしい抵抗をしないことを察したのか、珀英は縛っていた手首を解放してくれた。 両手をベットにつけて自分の体を支えるので精一杯だった。 「ああぁんんっっ!もう・・・ダメ・・・はくえいっやだ!」 「気持ちいい?いいよ・・・イって」 珀英の体が熱い。いつもより熱いのは風邪のせいだし。 ゴム無しで入れられてるから、お腹の中が熱くて堪(たま)らない。熱いもので、内部(なか)を擦って突いて射精されてるんだから、当たり前か。 珀英のが、また、前立線のところを擦った。電流みたいに全身を快感が走って、腰が勝手に畝(うね)る。 「ふあぁぁっ・・・もう・・・でる・・・でちゃううっっーー」 珀英の大きな手が、オレのものを包み込んで、射精を促すように扱(しご)かれて。オレはあっさりと珀英の手の中で果てていた。 珀英が同時にオレの中にたっぷりと精液を注いで、ゆっくりと出て行く。 全身で大きな呼吸を繰り返しながら、オレも珀英もぐったりとベットに倒れこんだ。 珀英は熱のせいもあって苦しそうに大きく呼吸を繰り返している。 全く、こんな熱あんのに2回もするか?! もう知らない!! オレはベットから起きて珀英に布団を被せて、脱がされた服を着て、珀英のおでこに冷えピタだけ貼って帰った。 目が覚めたらまた無理やり犯られそうだし。 もう知らない!!

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