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嗜虐と恍惚と、屈辱と 11

「や・・・っ・・・!」 緋音が小さく声をあげる。指の間を舐められるのが弱いらしい。まだ足の指を舐めているだけなのに、突っ込んでる時と同じくらい、顔が紅くて瞳がトロンとしてて、このままイキそうな感じだった。 珀英は舌を足首に移動させて、ふくらはぎへ移す。緋音は嫌がることもなく、白い肌を更に染めてしっとりと汗をかいている。 形の良い柔らかいふくらはぎを、一瞬きつく吸い上げて、赤い痕(あと)を残す。 緋音の床に下ろしている左足がビクッと床を蹴って、小さく震えている。 緋音がはだけているバスローブを掴んで、自分の前を隠すようにする。珀英は一瞬くすりと笑うと、緋音の右膝を少し押して広げさせ、そのまま足を持ち上げて、足の間に自分の体を入れる。 バスローブも少し広げる。露(あら)わになった真っ白い艶(つや)やかな肌の内腿に、たっぷりと唾液をのせて舌を這わせる。 「はく・・・えぇいっ・・・やだっ」 緋音の呼吸があがって、珀英から逃げるように体をずらす。珀英は緋音の腰を掴んで引き寄せて、膝のあたりから、少しずつ舌を付け根の方へとずらして。緋音の隠したい秘所のほうまで迫る。 思った通り、緋音は下着をはいていなかった。隠しているけど勃起していることはわかっていたし、後ろも欲しがっているだろうことは想像できた。 緋音の全身が汗ばんで、はあはあと吐息が激しくなって、珀英を軽く睨(にら)む瞳が熱くて、緋音にこんな顔をさせているのが、自分だということに珀英はこの上ない興奮を味わっていた。 誰にも触れさせたくない。オレだけのものだって、世界中の人に言いたい。 オレのものにしたい。 世界がこの人を忘れてくれればいいのに。 珀英は我慢できずに緋音の内腿に、噛み付いた。 「ああっ・・・っっんん・・・ばか・・・っっ!」 緋音の腰が浮く。イキそうになっているのがわかる。珀英は緋音の柔かい、白い、美味しい内腿を、弱く甘噛みしたり少し強く噛んで痕を残したりして楽しんだ。 緋音がどうしようもなく気持ち良くなっているのを確認して、不意に、足の付け根ぎりぎりを、強く、強く吸った。 「ひゃああああぁっっっんん・・・・」 緋音が嬌声(きょうせい)をあげて、大きく腰を浮かせ、全身を大きく震わせた。そしてぐったりとソファに倒れこむ。 前を扱(しご)いてもいないし、後ろに挿入れてもいないのに、イってしまうとは。

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