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第161話 ※

橋本を送り届け、凪さんと家に帰る。 玄関に入った途端、彼が俺の腰を抱いた。 「まーき」 「なぁに?」 靴を脱いで、一緒に部屋に上がる。 未だ腰に回る手に、そっと手を重ねる。 振り返るとキスをされて、それに応えるように目を閉じた。 「真樹、ねえ、やっぱり今日このまま抱いてもいい?」 「ん、急、だね」 「真樹がヤキモチ妬いてるのが可愛くて。ダメ?」 「いいよ。でもね、お風呂入りたいな。」 「一緒に入ろうか」 スーツを脱がされ、そのままお風呂場に直行した。 服を脱がし、脱がされ、裸になる。 抱き締められ、キスをして、その間に体を撫ぜられた。 興奮してキスの合間に熱い息を吐く。 だんだんと昂ってきて、首をもたげ始めたそれを、彼に擦り付ける。 「触ってほしいの?」 「ん、凪ぃ、触って……?俺も凪の触りたい。いい……?」 手を伸ばして、中心に触れる。 凪のモノも、固くなってきている。 「あ……っ」 「はぁ……。真樹、ちょっとごめん。」 いつもより焦った様子で、凪の指が後孔を掠めた。 縁をそのままクルクルと撫でられ、つぷっと入ってくる。 「っん、ぁ……」 「痛くない?」 「大丈夫……」 入口を解すように指を動かす彼。 力を抜くのに息を吐きながら、彼のペニスを緩く扱いていると、彼が俺の手を止めて、床に膝をついた。 「え、何?」 「もうこんなになって、我慢できなさそうだから……」 「ぁ、えっ、や、それ、しなくていい……っ!」 ペニスが熱い粘膜に覆われる。 後孔には指が入れられたまま、前立腺に触られてペニスは口で扱かれ、逃げ場がなくなった。 「はぁ、は……っん」 凪の肩に手を置いて、小さく震える足をなんとか支える。 「だ、め……凪、でる、出ちゃう……っ」 「いいよ」 キュッと凪が喉を締めて、前立腺を押すように触られた。堪らず射精して、凪の口内に出してしまう。 「ん、は、はぁ……っ、は……ぁ……」 先端を吸われ、口が離される。 けれど前立腺は弄られたままで、漏らしちゃいそうになって、慌てて凪の手首を強く掴む。

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