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第177話 ※
ベッドに伏せて悶える俺と、奥を先端で捏ねるように動く凪。
辛うじて腰をあげたまま、殆ど暴力のような快感に浸っていると、項に凪の息がかかる。
「っは、は……な、ぎ……」
「うまそうだ」
「うっ、い……っ!」
項を噛まれ、それが終わったあとも至る所に歯型が付けられた。
何度目か、噛まれた時にそれだけで射精してしまった。けれどその間も悶えるしかなくて、必死で呼吸をしている間に、律動が始まった。
「はぅっ、ぁ、あっ、きもち、あぁっ!」
「っは、奥が、吸い付いてきてる」
「んうぅっ!」
パタパタ、凪の汗が背中に落ちてくる。
いっぱい動いてくれてるから、あとで拭いてあげないと。
いつも頑張ってくれる彼に、何かしらお礼がしたい。
「ぃ、あっ、ぉ、お……そ、こは、だめ……っ」
「これ、子宮か」
「ひっ、いぃぃっ!」
壁とは違う少し硬い場所を中の先端が掠める度に、頭の中が真っ白になるくらい気持ちがいい。
発情期のオメガには子供を産む器官が備わってあるから、それがあってもおかしくない。
「真樹、まーき、ゆっくり呼吸して」
「っひ、は、はひ、き、もち……」
「ここに出すよ。ねえ、子供ができるね。いい?」
「んっ、だ、してぇ……っ」
お強請りすれば凪の動きは一段と速くなった。
くぷっと子宮口に先端が押し付けられて、可愛がられ絆されたそこが僅かに口を開ける。
「は、柔らかく、なった」
「はっ、はぁ……っ」
口が僅かに開いた衝撃で、ペニスから潮を吹く。
ベッドが汚れてもお構い無しに、凪は俺を攻めたてた。
「ぅ、ぁ、あ……あ、あっ、凪っ、ぁ、待ってぇ……」
手を後ろに伸ばし、彼の太ももに触れ、動きを止めようとすると、その手を取られ後ろに引かれる。
余計に体が密着した。体の制御が出来ずに震えてしまう。
彼が律動して子宮口にあたる度に潮を吹いて、またイク……っと体にギュッと力が入ったとき、ペニスが子宮口に押し当てられ、そこに熱い精液が掛けられる。
「あぁっ、ぁ、つい……っ」
「はぁっ、はぁ……」
奥に送り込むように、吐き出したあとも緩く動く彼は、少ししてようやく冷静さを取り戻したらしい。
ペニスを抜くとすぐにタオルを取りに行って、俺の体を拭き始める。
「真樹、無理させた……」
「ん、だ、大丈夫……」
精液を貰ったから、発情期も一時的に治まっている。
今からお風呂に入る元気は出なくて、凪さんに体を吹いてもらったあと、ソファーに移動して体を休めた。
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