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第29話
「覚えてる?最初にここに来た時の事。」
「忘れる訳ないじゃないですか。」
僕にとってこの場所は貴方との大切な想い出の場所だから。
貴方に囁かれた
『好きかも。』は
貴方と僕の幸せの始まりだから。
「なぁ・・・・・・・・・俺と居て、幸せ?」
降り注ぎそうな星達から視線を落として僕に投げ掛ける疑問。
相変わらず引き込まれそうな綺麗な瞳が僕を見つめる。
その目はまだ見えてる筈ですよね?
貴方には僕が不幸に見えますか?
知らず知らずに溜まった涙が頬を伝う。
貴方が動揺したように僕の名前を囁いて涙を拭った。
「僕は・・・ヒック・・・貴方さえ側に居てくれたら・・・幸せなんです。」
煌めく星達が僕らを優しく見守ってた。
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