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第52話
数日後。
無理言ってスケジュールを何とか調整して休みを取った君と
行き先は告げずに出掛けた。
「どこに行くんですか?」
君は何回も聞くけど俺は
「着いてからのお楽しみ。」
そう言って教えなかった。
少し不満そうなのが気配で分かったけど
俺はそれに気付かないフリをして
君に手を引かれて部屋を出た。
「遅い!!ボクだって暇じゃないんだからね!?」
特徴のある声の持ち主がマンションの下で待っててくれた。
「どうしたんですか?暇人?」
「君の恋人に運転手頼まれたの!早く乗って!!」
親友に促されて俺達は車に乗り込んだ。
お楽しみはこれからだからね?
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