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「とにかく、暇なら行こうぜ。今年で…最後かもしれねえだろ。」 俺は、高校を卒業したら、東京へ行くことが決まっていた。 親父の漁師業は継ぐ予定はない。 それはだいぶ前から言っていて、やりたいことがあるから、この町を出る。 「…そうだな。誰かさん、この町出るしな。」 「悪りぃ。」 「何で謝るんだよ。俺、関係ねえし。じゃ、バイト行ってくる。6時に神社で待ち合わせでいいか?」 「おう。んじゃ後でな。」 しょーちゃんとはそこで別れて俺はあと数時間を家で待つことにした。 窓を開け放した自室の床で寝転がる。 蝉の鳴き声が聞こえる中、目を閉じればさっきのしょーちゃんが蘇る。 程よく日焼けした、見た目からは想像できない細いけど筋肉質な腕。 その先の手首を舐める姿…あれは反則だ。 「…エッロ。」 俺が彼女と長続きしないのは、しょーちゃんが原因だ。 いや、原因というか、俺が勝手にしょーちゃんに片想いをしている。 しょーちゃんの姿を想像して反応した下半身に手を伸ばし、その熱を放った。

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