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18時ーーー。
しょーちゃんとの待ち合わせ時間の少し前に神社へ向かう。
少し遅れてしょーちゃんが現れた。
「浩介…何で俺だけ浴衣なんだよ。」
来るなりお怒りモードのしょーちゃんは俺が想像する以上の可愛らしさ。
男物を着てるはずなのに、何だ、その可愛さは。
「まあまあ。似合ってるからいいじゃん!」
「バイト終わって、汗だくでシャワー浴びて、浴衣ってすっげえ大変だったんだからな!何か奢れよ。」
「わかった、わかった。」
花火まではまだ少しあるから、屋台を回ることにした。
「浩ちゃん、浩ちゃん!金魚掬いやろうぜ。」
しょーちゃんが、夢中になってるときとか興奮したときにだけ昔の呼び方で俺を呼ぶのが好き。
そして、しょーちゃんはガキの頃から金魚掬いが好きだ。
「おっちゃん、ほい、200円。」
「おっ?どこの美人かと思ったら、翔太じゃねえか。」
金魚掬いのおっちゃんは商店街の魚屋だ。
「俺の華麗な技をとくと見よ!」
しょーちゃんは自慢の華麗な技?で何匹も掬っていく。
夢中になりすぎて…。
「しょーちゃん、袖濡れるから。」
俺は技を繰り出すのに邪魔にならない程度に袖を持ってやった。
その甲斐があってか、赤いの2匹、白いの1匹、黒いのが1匹。
本当はもっと取れてたけど、それだけ残して水槽へ逃がした。
「おっちゃん、赤と白を1匹ずつ、赤と黒を1匹ずつ別の袋に入れて。」
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