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まさかマジかのオカマ課長 6

 二人で箱を降ろしながら「業務課って、今大変なんだってな」と豊田が訊くので、創は「何が」と問い返した。 「人がいないんだろ」 「まあな」 「業務課に配置された人はみんな辞めちゃって、代わりに移動させる人員の余裕もなくなったって聞いたよ」  それで最後に残ったのは定年間際の課長と、マスカラ巨乳女の二人だけ。聞けば聞くほどシケた部署だ。 「だったら体制変えりゃあいいのに」 「そう簡単にはいかないみたいだよ。時代の変化についていけないんだ、こういう古い体質の会社はね」 「けっ、融通効かねえの」 「いやあ、すごく融通効くっていうか、変なところで寛大だと思うけど……」  豊田は微妙な言い回しをして、語尾を濁らせた。彼にとっては寛大だと思える部分があったらしい。  と、その時、 「あ、課長」  豊田の呼びかけに、創もつられてそちらを見た。 (なんじゃありゃ?)

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