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マジゲイへの道 6

 ピロピロピロ~ン。  間の抜けた音が響いて、携帯電話の着信音がメールの到着を知らせる。  雑誌を放り出し、急いでそれに飛びついた創は送信元の名前を確認して、ガックリと肩を落とした。迷惑メールだった。 「ちっきしょー。こんなときに送ってくるんじゃねーよ、まぎらわしいっ!」  もし、そこに『オカマジジイ』の文字があったとしたら……  胸の奥がギュッと切なくなる。  整った顔にこぼれる笑みを思い浮かべた創はさっきまで無反応だったモノが元気になっているのを感じた。 「な、なんで? あいつの面影に反応するなんて、オレってば、いったいどうなってるんだよ?」  ゆるいウェーヴの柔らかそうな髪、その年齢にしてはまったく崩れていない体型。腰は細く、肌は白くてシミひとつなかった。  あの時、本当に男が男にする行為を、彼を抱いたのだろうか。白い臀部の奥深い部分に己の分身を沈めたのか……  胸がドキドキする。次第に激しくなっていく鼓動が全身に揺さぶりをかけ、身体中の血液がそこに向かって流れていくような感覚と共に、その部分の皮膚が熱を帯びる。早く、この熱さから解放してくれとばかりに、創の神経に訴えてくる。早く触れてくれと──  いつのまにか創の右手はそこ──自分のペニスを扱いていた。  瞼の裏に映る総一朗を、この腕に抱いた彼が髪を振り乱して悶える様を想像しているうちに、張り詰めたそこは勢いよく白い液を飛び散らせ、強い快感が彼の身体を突き抜けていった。 「……はあ」

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