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離れ小島の決闘 7

「ゴメン。余計なことを考えすぎて……ちょっと……」  総一朗の表情にやるせなさと、憂いが浮かんでいる。こんな彼を見るのは三度目だ。母の死に目に合えなかった時のこと、転職をした時のこと――  胸の内を不安がよぎった。自分にとって決していい展開にはならないであろう、嫌な予感がする。 「余計なことって何だよ。何を考えたってんだよ」 「いいんだ、気にしないで」 「気にするなって言われたら、もっと気になるじゃねえか」 「ゴメン、本当に……また、あとで」  総一朗は逃げるようにして、医務室から出て行った。  独り取り残され、その場にペタリと座り込む。何をどうしたらいいのか、今の創にはまったくわからなくなっていた。

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