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ハッピー・ウェディング 1
手配していたホテルの部屋をシングルからツインに変更すると、キーを受け取った総一朗は「五階だよ」と上を示した。
部屋の南側、大きな窓の向こうには紺碧の海に淡い黄色の光が浮かんだ、幻想的な光景が映し出されている。打ち寄せる波の音がかすかに聞こえ、潮の香りがうっすらと漂って、ここがオーシャンビューのリゾートホテルなのだという実感が湧く。
ブルーのカーテンを引く総一朗を後ろから抱きしめると、何かを言いかけた彼を創は強引に、ベッドの上に押し倒した。
「ちょっ、ちょっと、何?」
「だから、もう限界」
「ま、待って。まだ……」
「待てない!」
若い身体をずっともてあましていたのだ。これ以上のおあずけはたくさんだと、服を強引に剥ぎ取ると、創は白い素肌を貪りにかかった。
「はっ……んっ……」
困惑した表情を浮かべていた総一朗だが、それがたちまち快楽の歓びに変わる。
唇、次に首筋、鎖骨の辺りから胸へと舌を這わせつつ、両方の指で小さな突起をそれぞれつまむと、総一朗は「ああっ」と叫びを上げた。
くりくりとそれらをねじるようにいじられ、たまらずに腰を浮かせて髪を左右に振る、あまりにも淫らな光景に、それを目にしただけで終わってしまいそうだ。
突起が舌に包み込まれ、転がされると、総一朗はシーツをつかんで悶え始めた。
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