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22.抑えられない衝動*
「ふぁ…ぁ……ふっ………」
清は穂を染めとろりとした表情で空気を求めている。目元から流れるそれすらも全てが愛おしく感じ舐めとった。空気を求め方を上下させる必死に俺の身体を押し返そうとしていた腕は力なくベッドに転がる。
キスを複数落とし耳元に優しく息を吹きかけながら舌を這わせた。初めて聞く甘い声に、もっと…と欲してやまない。
ビクビクと震える身体を撫でるように下半身へと手を伸ばす。ズボンのなかで密かにふくらみをし始めている。布越しに触れると体が跳ね、すがるように俺の袖を握り堪えようとする…かかと思えば隠すように俺から逸らす。
(たまんねぇ……)
その姿がさらに俺を煽るということにも気づかない清。布越しに触れていた手は中へと進み熱を直に感じる。だんだんその先が見たくなり熱を掌に感じながら動かしていくと熱かったそれはさらに熱を持ち始めた。快楽に慣れていないためか肩を震わせ唇や耳まで赤く染まり袖を握り占め抗おうとする。目の前にある赤く染まった小さな耳に惹かれるように下を這わせ同時に下半身にも刺激を与え続けた。わざと卑猥な音を聞かせるように。
ふくらみを増した性器も限界が近ずいてきたことを感じ上下していた手を緩め亀頭に軽く爪を立てた。次の瞬間掌に感じる液体の滑り。視界に映る色がはっきりとわかるほどに白濁としたものが見え自然と口角が上がった。
今まで何度頭で犯したことか数え切れないが。想像以上の愛らしさに吐き出されたものにすら愛おしさを感じた。
弱った意識の中今後同じことがないように約束をさせ首元に、身体に、濃く跡をを残した。
(もう…二度と他の奴に触らせない。お前は俺のだ。)
だが今日の出来事に引っかかりを拭えず。ふと、客との光景を思い出してしまった。この時止まっていればきっともっと違う方法があったかもしれない。それでももし最悪の事態になっていたらと考えると俺の身体は欲望に飲まれてしまった…。
「……あの客にはどこまで許した。」
虚ろな清に問いかける。清の様子を見れば未経験なのはわかりきっているが……確かめずにはいられなかった。先ほど放たれたもので濡れた指を身体の後ろへ流し。ぴったりと閉じた穴をこじ開け滑らせながら中を溶かし答えを求めた。さっきよりも苦しげな声を上げながら答える。
(早く…お前の中も俺が……)
声を荒げながら清は必死に『ない!』と訴えその姿に先ほどから愛しさが増していくばかりだった。初めての後ろの穴は自然と力が入るのか中の俺の指を強く締め付ける。
(まだ……たりない!)
自分でも抑えられない乾いた獣のような衝動。
次の瞬間、清の口に噛みつき切れる口の端の赤い跡にさえも独占欲が湧く。舐めとりながら再び口内を犯す。指を増やし内側から押し撫でるように指を動かしているとある一点に対し身体が大きく揺れた。そのまま今度はその一点を執拗にいじりながら崩れていく表情を見つめる。『嫌だ。』『変になる。』と訴えかける声に耳を傾けながら手を休めずさらには(もっと…)と指を増やした。
後ろもほぐれた時には初めてで何度も絶頂をし腹を濡らす。疲れきった様子で俺に身を任せていた。だが抵抗する力もない清に対し我慢も効かない今の俺自身は溶かされた後ろに硬くなった俺自身をいれていった。
「ぐっ…力を抜け」
(繋がった……)
潤みを増した瞳を大きく見開く表情を見つめ中を擦り徐々に奥をつく。声が漏れ始め艶のある甘い声色に俺は更に惹かれちまう。何度でも唇を重ね大丈夫だと頭を撫でながら腰を動かし続けた。さっきよりも少しづつ速さを増させて。
(お前の鳴いてる声もその顔も全部見せろ!)
「いいぞ……イけ!」
「ぐっ・・・・」
今度は俺も一緒に果てた。清はもはや指先すらも動かせず呼吸音だけが部屋に響き渡る。
「お前は俺のそばにいればいい、誰にも触らせるな」
意識を失った清に息を切らしながら語りかける……。
後悔などはない……それよりもいつぶりかの満たされる感覚に酔いしれていた。清を抱き上げ浴室へと連れていく処理中にも微かに反応し声が漏れる中自身を抑え寝衣を着せ整えたベッドに寝かせた。
そして俺も清を抱きしめながら眠りについた。
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