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第10話(R18)
「あンっ、うッ……!!」
エクエスの限界まで鍛え抜かれた筋肉で覆われた腹部にはまるで、馬の尾を固めたようなものに顔料を塗りつけたようなものがあてがわれる。そして、その顔料が塗りつけられた馬の尾で紋様を描いていくのだが、それは実にネチネチとした動きをしていた。
「はっ、んっ……んっ!!」
エクエスとしてはひと思いに淫紋とやらを施して欲しかったが、歪な球体に翼のついた紋様は繊細な緻密なレース編みのようにエクエスの腹部へと広がっていく。
「将軍ともあろうお方がそんな風に腰をお揺らしになるとは。手元が狂っては大事ですので、少し拘束いたしますね」
すると、ファルは紋様を描くのとは別に、天井からエクエスの腰部の辺りに金属の棒を下ろし、円状の台へと貫く。それにより、エクエスの腰部は標本の蝶のようにあまり揺れなくはなったが、エクエスの尿道口も肛門も穴という穴は余すところなくくぱくぱと開くようになる。
「うぅっ……ハァあッ……」
機械や器具ではない、生きていくのに必要な空気にさえ内臓の中、奥に入り込まれ、犯されるような感覚。
エクエスは経験したことがないことだが、男と女が性交渉を行う時には快楽で女の腰は淫らに揺れるという。徐々に、男から女の身体に作り変わっていっているような感覚に、エクエスは羞恥させずにはいられなかった。
「うっ……ンっ……」
「さぁ、淫紋は施しました。子宮が完全にできあがると、精巣の機能が弱まりますので、着床させる種を少しでも得ておきましょう」
ファルは腹部が燃えるように熱くなったエクエスに追い打ちをかけるように、尿道口に針ほどの細長い器具を挿入する。
「アぁ……ア゛ぁぁ……」
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