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第5話 ニャンニャンパラダイス side瑞穂
「ーーーーーンッ アッ……ン……」
「瑞穂…気持ちいい…??」
「ウッ……ン……」
「………ココ?」
「アーーーーーーっっ!!ギモチィーッ」
「……、ハイ、おしまい」
「えー?もう終わりー??」
「おしまい」
2人が結ばれて…早いものでもう一週間。
怒涛の週末が過ぎて晴れやかな気持ち…
…ではなく!
全身筋肉痛でバッキバキのヨレヨレ状態で出社したオレは、もう疲労困憊で結構大変だった。
外回りとかない仕事だから助かったけどね。
座り仕事は…正直言ってキツかった。
ドーナツクッションとやらを買おうかネットで注文しようと何度も指が動いたよね。
会社のパソコンだった!ってクリックしようとする度思い止まったけど。
皆に心配されて、説明が大変だったよ。
さすがに尻孔に突っ込まれて全身筋肉痛ですなんて、言えないしさ…。
でも、本当沢山の人が顔を見に来てはガックリしたり、顔を赤くしたり、どうしたのかな?って皆の方がなんか心配になっちゃったよ。
ご飯もいつもより沢山食べて飲んで体力の回復に努めている所。
え?なんで?って?
そりゃあ…早く回復して、健吾とまためくるめく官能の世界へダイブしたいからに決まってるじゃん!!
本当だったらさ、付き合いたてのカップルって毎晩ヤ
ッテ、ヤッテヤリまくるんでしょ?
蜜月ってやつ?
ネットに書いてあったよ。
オレも体験したかったのにさ、
健吾と初めて済ませた後のオレのやつれ具合を見たら、ヤリ過ぎた…って反省したらしくどこの賢者だよ!ってくらいプラトニック貫いてくるんだよ!
触りっこもお預け!
あーつまんない!!
イチャイチャしたい!
イチャイチャしたーーーい!!
ん?あれ?オレってこんなに健吾の事スキだったっけ??
友達として何年か一緒に過ごしてきて、その時は特に気にした事なかったんだよなー。
えーと…
あれ?スキ…だよね?
そういうのするのってスキだからだよね??
うん。オレは健吾が好き。好きだからヤリたい。
スキなら手を出すよね??
アレ?アレレ??
「……瑞穂?何考えてる?」
マッサージをしてくれてた健吾が訝しげに声をかけてきた。
そうなのだ、先程のエロい雰囲気の喘ぎ声はマッサージしてもらってた時に出ちゃった声なのだ!!
「……健吾、オレ達ってちゃんと付き合ってる?」
「……急にまたどうした?」
「だってさ、健吾さ…触ってくれないじゃん!」
だって、そうじゃん!好きならするんでしょ?
違うの?
あ、身体だけ?身体だけの関係?
「瑞穂、まず一回落ち着け。んで、頭で考えた事一つずつ教えろ」
「う、うん。えーと、えー、オレ達なんで身体だけの関係になっちゃったの?」
「…はぁっ!?なんでそんな話になってんの?」
「あれ?なんでだろ?」
「はぁ…。」
溜息つかれてしまった…。
呆れられたかなぁ…。
「瑞穂、どうした?何が不安?」
健吾が後ろから抱きしめてくれた。
おー!コレが世に言うバックハグいう物ですか!
コレはっ!イイッ!!
あー、健吾の体温安心するわ。
全てを委ねたくなる…
何が不安?って。
強いて言えば…
幸せすぎて怖い?
うーん。違う気がする…。
「瑞穂?」
「健吾ってさ、他の男のコ抱いた事あるんだよね?」
「…っっ!!」
「あっ!大丈夫大丈夫!妬いてるとかそういうのじゃなくて…」
「じゃなくて、何?」
「えーと、オレの事好き?」
「?好きだよ。瑞穂の事誰よりも大好き」
「じゃ、なんでヤらないの?オレ、オレの体じゃ…やっぱりデカくてダメだったんじゃないの……?」
あ、なんか自分で言ってて泣けてきちゃった…。
「…瑞穂の俺と変わらない身長も筋肉質な胸も、引き締まった細い腰も、キレイな色と形のペニスも、全体的に薄い体毛も、俺のペニスを健気に受け入れてくれる尻孔も、感じやすい身体…」
「あっ!!も、もういいです…」
なんか、すごい情報が沢山流れてきてビックリしちゃった。
「もういいの?」
「う、うん。えーと」
何が言いたいかわからなくなっちゃった。
「瑞穂は、俺の事好き?」
「す、、、す…き…」
って言った瞬間、ギューーーーッて抱きしめられた。
「初めて言ってくれた」
「え!?あれ?言ってなかったっけ??」
「うん」
「あ、ごめんね。オレ…あの時いっぱいいっぱいだったから……」
あ、思い出して顔が熱ってきちゃった。
「流石にあの時は瑞穂に申し訳ない事をしたな…」
「申し訳ないって?」
後ろを振り向いて健吾の顔を覗いたら、ちょっとバツの悪そうな顔をしていた。
「えーと、瑞穂初めてだったのに、ガッツいてフラフラにさせちゃったから…」
「あー、確かに全身筋肉痛になったけど…そんなの運動不足だったからであって、健吾が悪いわけじゃないよ!」
そりゃあ、あらぬ所も痛んだけど…ね。
「うん。でも、もうあんな状態で仕事行かせたくないし…」
「で、でもさっ!何回かヤったら慣れるでしょ?なのに、なんで?触ってもくれないなんで!!」
心配してくれてるのは分かる、分かるんだけど!
あ、また泣けてきちゃった…
男なのに泣くなんてさ、恥ずかしい!ガマンガマン。
あ、口がへの字口みたいになっちゃってる。ブサイクになっちゃう。
ガマンしようとしてぎゅっと目を瞑ったら、涙がポロンと流れちゃった…。
「瑞穂…俺は瑞穂の事いつでも抱きたいと思ってるよ?」
チュッと目元にキスをしてくれた。健吾の唇がチュッチュッとポロポロ流れる涙を追って降りてくる。
そのままペロリと涙を舐めると、唇にもキスをくれた。自分の涙がしょっぱい。
「瑞穂はまだ孔の拡張ができてないから、少しずつ慣らして気持ち良くなってもらおうと思って、とりあえず回復するの待ってた。不安にさせてゴメンな」
「そのままじゃダメなの?」
「あー、できない事はないんだけど…慣らしてからじゃないと切れちゃったりするし…受け入れる方がキツイから」
「でも、あの2回めの時は気持ち良かったよ?」
うん、最初の気絶した時はよくわからないまま終わった気がするけど、朝からシタ時は結構よかったと思う。
「………あー、その、そうだね。うん。でもきちんとした方が、瑞穂のダメージも少ないしもっと気持ち良くなれると思うから」
「?…そういうもの?」
「…うん。瑞穂も気持ち良くなって欲しいし」
「そうだったのかー。ちゃんと言ってくれればいいのにっ!オレ、触ってもくれなかったからデカくて嫌われたのかと思っちゃったよ」
「ごめんな。不安にさせて。じゃあ、今日から三連休だから。休み中ガンバローな!」
「え?あ、う、うん。………えと、健吾に全てお任せします?」
って言った瞬間にギューーッて抱きしめられて、噛み付くようなキスをされた。
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