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第34話
「優大は僕を支配したいのか?」
さっきのあれか?と聞かれ頷く。
既に後片付けも済み、幸也が迎えにくるのをテーブルを挟んで二人で待ちながら話をしていた僕が雄大に尋ねた。
「独占欲が強すぎるんだろうな、俺は。」
「支配とか言われると…ちょっと怖いよ。」
「…なぁ?そっちに行っていいか?」
「え?」
言うが早いか、僕の側に来るとドカッと胡坐をかいてその上に僕を座らせた。
「もう、ゆ…山野が迎えに来るからっ!」
「幸也でいいよ。もう、隠すなよ、色々。って、最初にやらかした俺が言う話でもないか…」
そう言うとハハっと笑う。
「…わかった。」
「俺も幸也って呼ぶし、幸也も俺を優大と呼べばいい…さっきの話だけど、支配と言うよりは独占欲なんだろうな、俺のは。そばに置いておきたい、自分のモノにしたい。隠したい、見せたくない、触らせたくない。俺の言う事をきかせたいとかそう言うのとは違う。だからお前が怖がるような事はしないよ。」
「…それ、監禁とか、軟禁とか、誘拐とかって言葉しか浮かばないし、十分怖いよ。」
「だよなぁ。だから幸也がいる事でちょうどいいのかもなって、実は思ってる。」
「優大…。」
「俺がお前と幸也の間に無理矢理入って、お前らの幸せを壊してるってわかってるんだ。
でも、お前を諦める事もその幸せの為に身を引くなんてことも俺にはできない。」
「優大…手、だめだ…って、っくぅ…っ!」
喋りながら優大の手が僕の下半身を優しくさする。
「あ?あぁ、意識してなかったわ…悪い。」
悪いと言いながら手を止めようとせず、寧ろ意識した事で、的確な愛撫を僕に与え出した。
「って、やめろってば!!」
優大が自分の思う通りに反応していく僕に満足するようににやにやと笑い、もう片方の手をシャツの下に入れて胸の突起を指できゅうっと挟む。その痛みから来る快感に僕の体が前のめりになっていくのを、ほらと無理やり体を伸ばさせると、背中に優大の硬い胸板を感じてドキっとする。
「こうやってほんの少しの時間でも、お前を感じていたいし、お前を俺の手で感じさせたいんだ…哲雄、気持ちいいか?」
「んっ!…っもちいいけど…あ、やめろっ!!」
優大の手が止める間もなくジッパーを下げて僕の下半身を直に擦り出す。
「幸也に俺にいいようにされてる姿を見られたくないんだろ?だったらさっさとイかせてやらないとな。」
そう言うと先ほどよりも強く擦りながら、片方の指を口に入れ、それを背中から差し入れるとそのまま僕の中にぬぷっと挿入する。
「や…りすぎ…って!!あっ!やっ…もう…イくっ!!」
テーブルに突っ伏すようにしてその端を掴んで我慢しようとするが、優大に弄られ解され、その刺激の強さに声が我慢できず大きくなっていく。
「まだ、残っているな。」
優大があの箱を開けて一個取り出す。
「おい!ちょっと待て…って、ああぁっ!」
自分に付けるとそのまま僕の腰を掴み、下半身を露出させてあてがう。
「まだ、柔らかいな。俺をよく飲み込んでくれる。」
そう言いながら優大が僕の中にゆっくりと静かに押し入ってきた。
「ゆうっ…だいぃぃっ!!!」
最初は静かにゆっくり動いていた腰が、段々と激しく早くなるのに伴ってテーブルがガタガタと揺れ、それが僕の声とシンクロする。
二つが激しく大きくなり、僕ののけ反る背中を優大に抱きかかえられ、奥に広がる温かさを感じながら、僕も優大の手に温かい液体を出した。
「ばか…やろっ!!話くらい、普通に…しろ…よ。」
テーブルに突っ伏したまま肩で息をしながら、優大に悪態突く。
「お前があまりにも俺に愛されているのが悪い。」
優大が僕の頭にくちづける。
「知るかっ!!!」
その時、トントンと扉をノックする音がした。
ビクンと体が反応する。
「俺、だけど。いる?」
扉の向こうからこちらをうかがうような幸也の声がする。
優大を見ると、さすがにまずいなと言う顔をして僕にウエットティッシュを渡しながら、
「あぁ!ちょっと待っててくれ!」
そう言いながら自分もささっと拭くと身支度を整えて僕の状況を確認し、扉を開けに行った。
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