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第一章・3

 和正は、イベント会社に勤めている。  今回の商用で、無事に夏の企画を任され社に戻ったが、頭の痛いことも多かった。 「真鍋(まなべ)くん。君の企画だけど、安全面にもう少し気を配った方がいい」 「え? でも、通ったんですよね?」 「骨組みは、だよ。今から、もっと細かいところを詰めなきゃいけないよ」 「安全面、といっても。既存の化石採集キットを使って、子どもたちに発掘体験をさせるだけですけど?」 「既製品だから安全、とは限らない。石膏をハンマーで砕く時、破片が目に入るかもしれないよ?」 「僕、一度試しましたけど、そんなことありませんでしたよ」  万が一、ということもある。  そう、和正は押した。 「その危険性を防ぐために、必要なものは?」 「えっと……、ゴーグル、ですか?」  そのとおり、と和正は少し笑顔を見せた。

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