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第四章・6
「和正さん、もっと……」
「もっと欲しい? 意外に積極的だな、祐也は」
「あ、いや、そうじゃなくって。和正さんは? まだ全然物足りないんじゃないですか?」
祐也はエクスタシーに酔ったが、和正の方はただせっせと彼を悦ばせてばかりだったのだ。
「和正さんなら……、スキン無しでも、いいです……」
「嬉しいこと、言ってくれるね」
正直、そうしたいのはやまやまだったが。
「残念だけど、時間だよ?」
「あ!」
時計の針は、すでに和正が部屋に入ってから2時間後を差している。
「ごめんなさい! 僕が吐いたりしなきゃ、こんなことには!」
「いいんだ。たっぷり楽しんだよ」
和正は、祐也に改めてキスをした。
「今度、いつ休み?」
「えっ?」
「プラネタリウムもこの店も、完全にオフの日ってある?」
「あ、ありますけど」
「その日、祐也を俺の田舎へ連れて行くから。最高の星空、見せてやるから!」
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